ウェディングプランナーの年収を徹底解説|給料・初任給手取り・賞与(ボーナス)・各種手当
結婚式のプロデュースをするウエディングプランナーは、主に結婚式に関する事前準備や当日までのサポートを行っています。
結婚式を挙げるカップルから依頼を受けると、何度も打ち合わせを重ね、日取りから予算、衣装や招待状に至るまで手配し、多くのカップルたちの助けとなっています。
ただ、仕事内容の大変さなどを考えると、果たして見合うだけの年収なのでしょうか?
この記事では、ウェディングプランナーの給料や初任給、賞与や各種手当など、年収について詳しく紹介していきましょう。
ウェディングプランナーの初任給はどのぐらい?
ウエディングプランナーの初任給は、月18万円~20万円程度が相場とされています。
もちろん企業によって多少のばらつきはありますが、初任給の水準としては、他の業界と比べても平均的だと言えます。
大卒や大学院卒だと20万円前後、専門・短大卒だと17万円程度、未経験だと18万円程度、経験者であれば21万円程度が初任給の相場で、勤務先や経験、求められるスキルによる差はそれほどありません。
ウェディングプランナーの年収・給料の構成要素
ウェディングプランナーの年収は、「基本給」「能力給」「歩合」「ボーナス」の構成になっている場合が多くあります。
基本給・能力給などはどうなっているの?
ウエディングプランナーの基本給は月18万円程度が相場とされており、年齢や役職によっても変わってきます。
また能力給については企業によりますが、営業や接客スキルが高い方の方が成約に繋がりやすいため年収が高くなる可能性もあります。
例えば、役職が支配人クラスともなると、月35万円前後が基本給の相場となります。
賞与(ボーナス)はどれくらい?
賞与(ボーナス)の金額は、基本的には「基本給×月数×評価係数=賞与」で算出されます。
ウエディングプランナーの賞与の相場は、年齢にもよりますが50万円程度とされています。
もちろん賞与がある会社に属することが前提ですが、6月と12月の年2回ボーナスとして支給されるのが一般的です。
各種手当はどういったものがある?
ウエディングプランナーの各種手当は、一般的には各種社会保険(有給休暇、懐妊・育児休職制度、各種休職・休暇制度)があります。
また住宅手当や交通費なども企業によっては設けており、住宅手当の有無で生活水準も大きく変わってきます。
そして、ウエディングプランナーは女性が中心の職場なので、女性が働きやすい環境を整える傾向にあり、出産・育児をしながらでも働きやすい職種でもあります。
ウェディングプランナーの雇用形態別の年収を見る
ウエディングプランナーの年収は、雇用契約によっても大きく違いがあります。
その主な例として「正社員」「契約社員」「派遣社員」「アルバイト・パート」といった形で分類され、年収や福利厚生などにそれぞれ違いがあります。
正社員の場合のウェディングプランナーの年収
ウエディングプランナーの正社員の場合の年収は、平均で350万円程度です。
正社員の場合、福利厚生や休暇制度なども充実しているので、安定して給料を得ることができます。
また、正社員が他の雇用形態と大きく違う点は、賞与が一番多いこと、そして退職金制度が整備されているところがメリットとしてあります。
高い年収や長期間働きたいという人は、昇給や賞与も安定した正社員をおすすめします。
契約社員の場合のウェディングプランナーの年収
ウエディングプランナーの契約社員の場合の年収は、平均で300万円程度です。
基本的な給料は正社員とそこまで変わりないのですが、賞与が制限されていたり、福利厚生も一部だけ利用できるといったケースが多いです。
ただ契約社員の場合、自分の実力に応じた給料が設定されたり、そのまま正社員へ登用される場合があるので、モチベーションを高く保つことができます。
契約社員は正社員での採用が難しい企業などで、正社員への登用を目指すこともできるのがおすすめです。
派遣社員の場合のウェディングプランナーの年収
ウエディングプランナーの派遣社員の場合の年収は、平均で300万円程度です。
賞与や福利厚生などが制限されていて、契約社員と年収的にはそこまで変わらないです。
契約社員と大きく違う点として、派遣社員は休みがとりやすいところがメリットです。
会社からはあくまで派遣社員として扱われるので、最長でも3年などと長期雇用ができなかったり、会社で疎外感を感じる人も少なくないようです。
しかしその分、派遣社員は期間が決められているので、様々な職場を経験して自分に合った職場を見つけ出すことができます。
アルバイト・パートの場合のウェディングプランナーの年収
ウエディングプランナーのアルバイト・パートの場合の給料は、平均で時給1,000円程です(アルバイト・パートは、勤務時間をシフトなどで決められるため、どうしても年収には人によって差があるので、時給で表記しています)。
アルバイト・パートは自分で勤務時間が決められるので自由度が高く、何かと両立しながら働くことができます。
ただ、どれだけ頑張って働いても昇給や賞与などがなく、自分の頑張りが反映されにくいところが難点です。
アルバイト・パートでウエディングプランナーになる人は、育児や介護、学校などで時間が限定されている人におすすめです。
ウェディングプランナーはどういった勤務先だと年収が高くなるか?
どういった働き先だと年収が高くなるのか?
ウエディングプランナーとして年収が高くなる働き先として、以下を重視して選ぶことをおすすめします。
基本給の高さ
ウエディングプランナーは企業によって基本給に違いがありますが、できるだけ基本的の高いところを選べば、その分年収も高くなります。
ウエディング業界の中でもできるだけ規模の大きい上場企業、もしくは一流ホテルなどが基本給を高く設定しています。
その分採用する倍率も高くなりますが、基本給の高い企業はそれだけ安心感があります。
賞与(ボーナス)や昇給制度は有るか
ウエディングプランナーは、企業によっては賞与(ボーナス)や昇給がない企業もあります。
まずは賞与や昇給があるのか、そして年に何回賞与が支給され、昇給した場合どれぐらいの額のアップが期待できるのか、なども参考にすると良いでしょう。
残業代は有るか
残業代があるかないかによっても、年収の差に大きく響いてきます。
その点、ウエディングプランナーは早出や残業が多い仕事でもあります。
深夜にプランを立てたりも当たり前なので、中には深夜は割増の残業代がつく企業などもあります。
手厚い残業代がある企業を選ぶようにしましょう。
交通費・福利厚生の充実度
福利厚生や交通費は企業によって違いがあります。
例えば交通費などは毎月で微々たるものだとしても、年間で計算すると大きな金額となります。
福利厚生面での住宅手当、また食事補助などを設けている企業もあり、こちらも年間で計算すると大きな金額となります。
基本給や賞与に目がいきがちですが、交通費や福利厚生もしっかりとチェックしておきましょう。
年収が高い人の条件・スキル・特徴は?
年収が高い人の特徴
ウエディングプランナーで年収が高い人の特徴としては、営業成績が高く、インセンティブで多く収入を得る人です。
大きな規模の結婚式をいくつか担当したり新規の顧客を多く獲得していくことで、営業成績を上げてインセンティブを多く獲得することができます。
資格を持っている人
ウエディングプランナーは企業にもよりますが、資格を取ることで役職や給料に反映する企業もあります。
例えば、ウエディングプランナーの資格として「ABC協会認定資格」や「BIA認定資格」などがあり資格手当が支給される場合もありますし、もし支給されないとしても他のプランナーとの差別化を図ることができるのでおすすめです。
フリーになれるぐらいのスキルがある人
著名人の結婚式などの大きな式を担当するぐらいのプランニングのスキルを持つ人であれば、フリーのウエディングプランナーとして活動することも可能です。
マネージャーなどになる出世には興味がなく、ある程度スキルがついたら独立するという人も少なくありません。
フリーになると年収は極端になり、活動しなければ収入は全く得られない一方で、活躍すれば企業勤めの時代より年収が上がる可能性もあります。
最高でどれくらいの年収まで目指せるか?
ウエディングプランナーにも他の業種と同じようなキャリアプランがあり、ウエディングプランナー→リーダー→マネージャー→支配人となります。
もちろん役職が上がるにつれて給与もアップしていき、支配人にまでなれば、おおよそ700万円程度の年収まで期待できます。
ただ支配人ともなるとそれ相応の責任感や仕事量も増えるので、それだけの覚悟が必要です。
また、上でも紹介したフリーのウエディングプランナーになれば、リスクもある分、場合によっては支配人よりも稼げる可能性もあります。
これからウェディングプランナーになる人へのアドバイス
ウエディングプランナーの年収は、日本の平均年収と比べてみても低い傾向にあります。
ウエディングプランナーになる人は、前職より給与が下がっても構わないという人が多く、収入よりも仕事のやりがいを感じたいという人が選ぶ職種です。
ただ自分の頑張り次第では、キャリアアップや、フリーになって大きな収入を得るチャンスもあります。
何より、人の人生の中でも非常に重要な日である結婚式を成功させるために必要不可欠なウエディングプランナーは、年収よりも人の為になることができるという、とても大きな達成感を感じることができます。
さいごに
ウエディングプランナーは、仕事の大変さに比べると年収は少ないように感じるかもしれませんが、人の幸せのサポートができる非常にやりがいのあるお仕事です。
また、ウエディングプランナーは人気の高いお仕事ですが、新郎新婦の人生の1ページに関わる非常に責任の重い仕事でもあります。
大変な仕事ではありますが、仕事への情熱や誇りを感じられる魅力溢れるウエディングプランナーに挑戦してみてはいかがでしょうか。
最終更新日:2020年6月24日