ウエディングプランナーの年収を徹底解説|給料・初任給手取り・賞与(ボーナス)・年収アップのポイント
ウエディングプランナーは、女性の永遠の憧れとも言える結婚式のサポート役として欠かせない職業です。
そんなウエディングプランナーの年収はどれくらいなのでしょうか。
この記事では、「ウエディングプランナーの年収相場」「年収が高い人の特徴」「年収の決まり方」などについて解説していきます。
ウエディングプランナーの年収の相場はどのくらい?
ウエディングプランナーの年収は雇用形態によって変わってくるので、働き方別に紹介していきます。
正社員で新卒入社した場合の年収
新卒で入社する場合は、専門学校・短大卒業と4年制大学卒業で若干の差が出る会社もあるそうです。
希望者が多い花形の職業である反面、新卒の場合は割と低めな相場となっています。
エリアや企業の規模にもよって若干の差はありますが、手取りで月給16万円~20万円弱というところになります。
そこからキャリアアップをして昇給していくケースが多いです。
正社員で転職した場合の年収
転職では多くの場合、経験者が優遇されます。
また、その経験によって年収の相場は異なります。
経験者の場合はヘッドハンティングが多い業界でもあるため、その人のスキルによっては月給で30万円以上の方もいます。
ただ、破格の月給というわけでは無さそうです。
未経験の場合は、新卒の月給と大きな差はありません。
契約社員の場合の年収
契約社員の場合は、仕事内容によって異なります。
実績を積んだ状態での契約社員は、個々で企業側と交渉をしていくため額は様々になります。
売上に応じてインセンティブ制度を設けている場合もあります。
未経験で契約社員になる場合は、あまり責任のある業務に就かせてもらえないことがほとんどのため、恐らく新卒程度かもう少し下がる可能性があります。
パート・アルバイトの場合の年収
パート・アルバイトでのウエディングプランナーは、未経験者ではほぼいません。
経験者や、元社員という場合でしか、この雇用形態で雇ってもらえることは無いでしょう。
その場合は時給制となり、最低賃金~1,500円程度の時給が相場になってきます。
業務委託・フリーランスの場合の年収
業務委託というのは、フリーランスとしてウエディングプランナーをしている人や経験者に、業務を委託する形になります。
これも様々な形になってきますが、1件のウエディングプロデュースにあたって支払われます。
数万円から30万円くらいの相場で、かなり幅があります。
人気のあるウエディングプランナーになればなるほど、1件当たりの金額は上がっていきます。
ウエディングプランナーの基本給以外の「年収・給料の構成要素」や昇給について
賞与
企業に雇用されていれば、ほとんどの結婚式場は賞与があるでしょう。
ただ、他の業界に比べると相場は低めです。
年2回の賞与のところが多いですが、諸々引かれてみると1ヶ月分から2ヶ月分というところが相場になるでしょう。
少ない企業では、賞与は1ヶ月分の給与よりも少ないという所もあります。
各種手当
一般企業に勤めている人と似たようなイメージになります。
通勤手当、役職手当などはついてくるでしょう。
ただ、最低限の手当て程度の企業が、ほとんどになります。
昇給
昇給は一般企業と変わらないペースで、年に1回程度はあるところがほとんどです。
ただ、大幅なアップはあまり見込めません。
基本給が数百円から数千円変わるかどうかになってきます。
ウエディングプランナーの年収の決まり方や、年収が高い人の条件・スキル・特徴は?
割と現実的な収入のウエディングプランナーですが、そんな中でもしっかりと稼いでいる人はいます。
ウエディングプランナーの年収の決まり方や、年収が高い人にはどのような違いがあるのか見ていきましょう。
高い役職についている
年収に大きく関わってくるのが役職です。
営業成績や顧客満足度が高いウエディングプランナーは、スムーズに役職に就くことができます。
役職に就くと、次は個人の営業成績ではなく店舗全体の売上を上げることがミッションになるため、マネジメント力がが必要になってきます。
これによって店舗の売り上げが伸びれば、年収にも大きく関わってきます。
基本給も増えるでしょうが、役職手当として付いてくることが多いでしょう。
首都圏や大都市で働いている
エリアによって相場の違いがあります。
首都圏や大都市圏は、全体的に相場が上がってきます。
これはウエディングプランナーのみならず、他の仕事でも全体的に年収が多くなりますよね。
最低賃金が大都市だと高いということと同じになります。
ただ、それでも他の職種と比べると、あまり高いとは言えないでしょう。
勤続年数が長い
勤続年数の長さは経験と比例します。勤続年数が増えれば、少しずつではありますが昇給していきます。
それによって年収も変わってきます。
ただし実力重視の業界のため、勤続年数のみでは大幅な年収給料アップは見込めません。
新卒の1年目は、正直かなり低賃金になります。
しかし年数を積んでいけば確実に上がっていきます。
これは、ウエディングプランナーの離職率が高いというところにも、理由があるかもしれませんね。
会社の規模が大きい
ブライダル業界は大小様々な規模の会社があります。
全国展開をしている大手企業から、社員は数人しかいない中小企業もあるのが現状です。
やはり大手企業はそれなりの年収が出ている所が多いです。
その分、入社試験も厳しく、厳選した優秀な人材を雇用しています。
スキルが高い
最大のポイントはスキルです。
ウエディングプランナーは営業職と同様、売上を上げていくことが重要になります。
実際に数字を伸ばすことができる人は、社内での昇給も早いことが多いです。
若者が活躍することが多いブライダル業界は、年齢や勤続年数よりも実力主義の会社がほとんどです。
その為、目に見えた業績を収めることができれば、自然と収入はついてくるでしょう。
インセンティブ制度
スキルの話と通じる部分にもなりますが、売上や成績などに応じて報奨金が出る会社が多いです。
能力によって年収に差が出るとすれば、このインセンティブ制度が大きく左右することになるでしょう。
数字を伸ばせば年収も伸びます。
ウエディングプランナーで年収をあげるためにやるべきこと
憧れの職業、ウエディングプランナーですが、かなり現実的な仕事になります。
営業成績が思わしくなければ年収アップは難しい職業です。
では、ウエディングプランナーとして年収を上げるために、どんなことをしていけば良いのか紹介していきます。
今の勤務先でできること
年収アップの交渉をしてみる
これは、交渉してみる価値があるかもしれません。
ただ、闇雲に「年収を上げてくれ」と言っても効果は期待できません。
自分が今まで上げてきた業績、会社にどれだけ貢献してきたかをまとめてから交渉しましょう。
スキルアップを図る
これは他業種においても言える当たり前の要素になりますが、自分の為にもなることですので是非試みてみましょう。
ウエディングプランナーは国家資格ではありません。
専門学校も今でこそ多くありますが、学校の座学で学ぶことよりも、現場を知る方が為になるような職業です。
ただ、いくつか公認の資格があります。
必須ではないのですがスキルアップには役に立つことでしょう。
- 全米ブライダルコンサルタント協会(ABC協会)認定資格
- 日本ブライダル事業振興会(BIA)認定資格
この他に、英検やTOEICなどの語学資格も役に立つでしょう。
日本人と外国人の方の結婚式を担当することもあります。
英語が堪能であれば、他の人よりも一歩前に進むことができます。
思い切って転職する
思ったように年収アップが見込めなかった場合には、思い切って転職するという方法もあります。
その際には、現状よりも好条件になるようにしっかりと転職先を見極めましょう。
転職先の選び方1:現在の職場よりも自分を必要としてくれているか
どんな人材を必要としているのかをチェックしましょう。
現在の職場よりも自分のことを買ってくれる企業に転職する方が、年収アップに繋がります。
転職先の選び方2:年間の婚礼件数が安定しているか
どんなに必要としてくれていても、実際の結婚式の件数が少ない企業では先が不安になります。
余程のマネジメント力があって、業績アップをさせることができる能力があれば話は変わりますが、そうでない場合はやはり、安定した実績を重視した方が良いと思います。
実際に結婚式を挙げた人や列席経験者の口コミなどを見ると効果的です。
お客様の評価が高い結婚式場は、従業員満足度も高い傾向にあります。
転職先の選び方3:休みや残業、業務時間などの実態を確認
ブライダル業界は、ここにかなりの差が出てきます。
必ず確認しておいた方がよいポイントになります。
勤務時間、公休、有給、産休や育休の実際についてなど、公にされている部分ではなくリアルな実績を知っておいた方が良いです。
「月8日休み」と求人には書いてあっても、社員は当たり前に休日出勤をしていて、振替休日も貰えないという企業も少なくありません。
また「産休育休が取れます」と書いてあっても、過去の実績として誰も取得していないのだとしたら、取れないような勤務形態か職場の雰囲気があるということです。
転職をするなら、面接ではこの点について深く聞いてみましょう。
転職先の選び方4:福利厚生など社員を優遇してくれるか
プラスアルファの面になりますが、あると嬉しいところですよね。
大手のホテルを経営しているところなどは、社員割引が効くといった特典も多いです。
どこかへ旅行に行く際に、全国規模でホテルを持っている企業だと非常にありがたいです。
また、自身の結婚式の際には社員割引が効くという所がほとんどです。
独身で転職を考えているのでしたら、やはり自分が気に入った式場の方がいいかもしれませんね。
それ以外に、友人知人の割引を利かせてくれる式場も多いです。
さらに、サービス業ならではの福利厚生を用意している会社もあります。
レストランやホテル、アミューズメント施設へ行った際にレポートを提出すると、お金を出してくれるようなシステムです。
サービス業従事者として、学びに行くという趣旨ですね。
有名なレストランでのランチ研修のような事を行っている会社も多いです。
楽しみながら学べる、良いシステムですね。
転職先の選び方5:自分が描く方向性と合った企業なのか
自分の理想的な企業なのかどうかを見極めるということです。
ここにおいては、企業理念や描いている理想が合っているかということ。
入社してみると、社員の方向性がバラバラだったり、こんな結婚式を創りたいと思っていてもその理想からかけ離れていたりすると、その企業との相性はあまり良くないでしょう。
ここを見極める為にも、転職する際には自分の中での理念や理想の方向性をハッキリとさせておきましょう。
働き甲斐のある会社へ転職するに当たって、大切なポイントとなります。
年収をアップさせるための求人の選び方
せっかく転職をするなら、年収がアップできる企業を選びたいですよね。
求人を探す中で、選び方のポイントを抑えていきましょう。
年収相場が今よりも高いところを探そう
ベースとして、掲載されている年収相場が現在の仕事よりも高い所を探しましょう。
最近は、年収例なども掲載をしている所が多いですよね。
「勤続年数〇年 女性 〇歳 年収例」などで、一例を挙げてくれています。
入ったばかりで高収入は難しいかもしれませんが、入社してこの位の年数が経つと大体この位の年収ですよと教えてくれています。
恐らく、優秀な方の例かとは思いますが、実力さえついてくればその年収に到達することが出来るという目標にもなり得ます。
参考にしてみると良いかもしれません。
賞与や昇給制度をチェック
出来れば、年2回はしっかりと賞与を出してくれる企業が良いですよね。
賞与は求人情報にほぼ掲載されていると思いますので、チェックしてください。
丁寧な企業は、何ヶ月分かも掲載してくれています。
現在働いている企業よりも多いかどうかチェックしましょう。
賞与に関しては、実際の手取りと総支給額に差が出ることが多いです。
差し引かれる項目が多いので、それも踏まえた上でのチェックが重要となります。
また、昇給も年に1回以上はある企業が望ましいでしょう。
当たり前のようで、意外と賞与や昇給制度が確立されていない企業がブライダル業界は多いです。
後悔をしないよう、しっかりと確認しましょう。
残業代はちゃんと出る?
サービス業の暗黙の了解のようになっていますが、出ない企業が未だに多い業界です。
少しずつ改善はされていますが、この点においてはまだまだブラックな業界ですね。
また、残業代については求人誌に掲載していない企業がほとんどです。
思い切って問い合わせてみたりするのも手かもしれません。
転職エージェントやハローワークなどが中間に入ってくれている場合は、その窓口で聞いてみましょう。
残業代が支給されなくても、インセンティブ制度を導入している企業や手当が多い企業でしたら、ブライダル業界では選んでも良いかもしれません。
その位、この業界で残業代を求めるのは難しいでしょう。
交通費や福利厚生は?
この2点については、求人情報やホームページなどに記載があると思うので確認しましょう。
交通費については、自家用車通勤が可なのか、また電車やバスなどの交通費は別途でキッチリと支給されるのか、限度額があるのか。
それによって、通勤エリア圏内かどうかも変わってきますよね。
福利厚生については、プラスアルファの一面になりますが、魅力的なものがあれば嬉しいですよね。
ウエディングプランナー経験者が教える、実際に年収がアップしたのはこんなとき
役職に就いた時
企業によって役職手当は異なりますが、年に1回か2回の昇給よりグンと上がります。
1万円~3万円程度が相場と言ったところでしょうか。
良い企業や、かなり大きな役職の場合は、更なるアップが見込めるでしょう。
営業成績が社内でトップになったとき
功績が認められた際の臨時収入です。
無い企業も多いですが、社内で競わせる会社もあります。
その際にはちょっとした寸志がもらえるかもしれません。
数千円から数万円程度ですが、臨時のお小遣いのようで嬉しいですよね。
結婚して配偶者を持ったとき
これは配偶者手当ですね。
またそれ以外にも、結婚して妻子を持った男性の年収が上がるケースもあります。
女性が活躍している業界であるにも関わらず、未だ男性に有利な部分も多い業界です。
結婚して妻子を持ったことにより、会社からの信頼度が上がり年収アップする会社もあるのです。
何故か同期入社の男性女性で差が出るケースもあります。
逆に言えば、女性にとってはあまり嬉しくない部分です。
まとめ
ウエディングプランナーの年収について紹介してきました。
人に尽くすことが好きな人、幸せを作り上げたい人にとって、やりがいのある仕事だと思います。
夢のあるウエディングプランナーの仕事に挑戦してみてはいかがでしょうか。
最終更新日:2019年6月25日