スポーツインストラクターの年収を徹底解説|給料・初任給手取り・賞与(ボーナス)・各種手当
最近では好きなことを仕事にする流れができつつあり、今まで熱心に取り組んできたスポーツのインストラクターになりたい人や、デスクワークばかりではなく体を動かす業種に転職をする人が増えてきています。
しかし、これからスポーツインストラクターになろうとしても、「収入はどれくらいなのか」「稼げない業種なのではないか」といった不安を持っている人が沢山います。
この記事ではそういった方に向けて、スポーツインストラクターの収入や給料の相場、どうすればスポーツインストラクターで稼げるようになるのかなどを中心に紹介していきます
今回紹介するスポーツインストラクターは、スポーツジムやフィットネスクラブに勤めているトレーナーやインストラクターのことを総してスポーツインストラクターと呼びます。
スポーツインストラクターの平均年収は310万円が相場
スポーツインストラクターの平均年収は310万円です(2020年6月調べ)。
五つの職業別年収サイトで掲示されているスポーツインストラクターの年収と二つの求人サイトから10社づつスポーツインストラクターの年収を抽出し、平均値を算出しました。
スポーツインストラクターの収入は、初年時は低いが年度が上がるごとに給料がアップするパターンと、初年時からある程度高い金額の給料が貰えるパターンとがあります。
更に、初年時からさほど収入が上がらないパターンや、年度により給料の振れ幅のあるパターンもあります。
スポーツインストラクターの年収・給料の構成要素
スポーツインストラクターの年収は、「基本給」「能力給」「歩合」「ボーナス」の構成になっている場合が多くあります。
基本給・能力給などはどうなっているの?
スポーツインストラクターの基本給は、1ヶ月単位で、給与の基本となる賃金を固定で支給されます。
能力給は、専門的な資格を持っている人、もしくはスポーツインストラクターを務める上での手助けになる資格を取得している人に対して、企業が定めた金額を基本給とは別に支給されます。
専門的な資格とは、スイミングスクールのインストラクターであれば基礎水泳指導員、スポーツジムのインストラクターであればNSCA認定パーソナルトレーナーなどといった資格です。
専門的なスポーツ(例えばサッカーや格闘技)については、プロ選手としての競技歴がある人もその能力に応じて能力給が支給されることもあります。
スポーツインストラクターを務める上での手助けになる資格とは、例えば心理カウンセリングスペシャリストなどといった、専門的な資格ではないが人に何かを指導する上で役立つ資格のことです。
賞与(ボーナス)はどれくらい?
スポーツインストラクターの賞与は、年に2回支給される企業もあれば、賞与は全くない企業もあります。
2020年6月調べの段階では、年に2回の賞与がある企業は少なく、賞与が年に1回の企業がほとんどでした。
賞与の金額は、月給の1.3倍〜2倍程度の金額が多いです。
年に2回支給で賞与は2倍の場合は、1回目の支給で1.3倍分、2回目の支給で1.7倍分というような形で分散して支給されます。
各種手当てはどういったものがある?
各種手当てについては、残業手当や夜勤手当に加え、資格手当てがあります。
自分が取得している資格の希少性が高いほど、もしくは資格の効果が高いほど、資格手当てはアップします。
スポーツインストラクターの雇用形態別の年収を見る
スポーツインストラクターは正社員雇用よりも契約社員、アルバイトの雇用が多く、個人事業主としてフリーのインストラクターで働く人も存在します。
正社員雇用が少ないのは、給料の低さを理由にやめてしまう人や、体を動かす業務や人に教えることが難しくて辞めてしまう人がいるため、20代〜30代の若い人材を契約社員やアルバイトで雇用するケースが多いのです。
しかし近年では高齢化により高齢者への運動指導教室などが増え、安定した収入が見込める業種となっていることから、積極的な正社員雇用が始まっている傾向があります。
各雇用形態別の年収を見ていきましょう。
正社員の場合のスポーツインストラクターの年収
- 月給20万円〜40万円
- 賞与年1回(月給の1.3倍)
[年収300万円〜540万円]
契約社員の場合のスポーツインストラクターの年収
[年収228万円〜300万円]
アルバイト(週5回出勤、1日8時間勤務)の場合のスポーツインストラクターの年収
[年収192万円〜216万円]
フリーランスの場合のスポーツインストラクターの年収
[年収120万円〜上限なし]
フリーランスの場合、会員や契約できた人が集まれば集まるほど収入は上がり、会費も自分で設定するため、人気が出れば正社員を超える年収も見込めます。
しかし、会員が集まらなければ収入は減り、企業と違い固定給はないので、毎日働いても月給は少ないということもあります。
スポーツインストラクターは、最高でどれくらいの年収まで目指せるか?
スポーツインストラクターは、インストラクターとしての価値や希少性を上げ、企業とは別で個人契約やプロ選手との契約を獲得すれば年収1000万円以上も可能性はあります。
またフリーランスとして活躍する際も、会員が増えスポンサーがついたりすると、かなりの年収を目指せます。
スポーツインストラクターはどういった勤務先だと年収が高くなるか?
スポーツインストラクターはスポーツジムやフィットネスクラブに勤めている場合がほとんどですが、どういった勤務先だと年収が高くなるのかご紹介していきます。
大手マンツーマントレーニングジムで働く場合の年収
[年収536万円]
中小企業スポーツジムで働く場合の年収
[年収324万円]
地方のフィットネスクラブとして働く場合の年収
[年収240万円]
フリーランスとして活躍しプロ選手と契約した場合の年収
[年収960万円]
これからスポーツインストラクターになる人へのアドバイス
これからスポーツインストラクターになる人は、会員制のスポーツジムやフィットネスクラブであれば、少しでも都会の地域もしくは富裕層が多い地域を狙って就職活動をするのがおすすめです。
また、自分の力で稼いでいくためにも、自分の付加価値を高めていくことが収入アップに繋がります。
取得しにくい資格を取ったり、他者に負けない自分の強みを持っておくことが大切になります。
資格を取ることで収入アップに繋がりますし、将来個人でも契約できるかもしれません。
さいごに
スポーツインストラクターは若い内しかできないわけではなく、高齢化により価値が高まる職種になっています。
将来スポーツインストラクターを目指している人は、今の内に自分の強みや周りとの差をどのように形成するのか考えていくことが大事になっていきます。
スポーツインストラクターは平均的には収入は低いかもしれないですが、人に何かを教えるという、やりがいがあり素敵な職業です。
もしやりたいと考えている人は、一歩踏み出してほしいと思います。
最終更新日:2020年7月7日