サッカー選手の年収を徹底解説|給料・初任給手取り・賞与(ボーナス)・各種手当
昔から男子小学生のなりたい職業ランキングの常連となっているサッカー選手は、誰もが憧れるアスリートの象徴のような存在です。
ワールドカップなどに出場し世界的に活躍する選手は、スーパーカーに豪邸とセレブ生活をしているイメージも高いです。
そこで今回は、そんなサッカー選手の年収について詳しく解説していきたいと思います。
サッカー選手の平均年収は2000万円が相場
世界的に見ると、数十億、数百億と稼いでいるサッカー選手も目立ちますが、日本国内のJリーガーの年収は平均2000万円前後です。
サッカー界は完全実力主義であり、不調や怪我などで試合で活躍ができなければ、年収も大きく変わっています。
学生時代に活躍していたとしてもプロになって本領発揮できなければ、サラリーマン以下の年収になることもあり得るのです。
サッカー選手の初任給はどのぐらい?
サッカー選手と言っても、いきなりプロのトップ選手になれるわけではなく、新人契約をして実績を積んでいく必要があります。
Jリーグには「A契約」「B契約」「C契約」と3段階のプロ契約があり、年棒の上限や人数制限、所定の出場時間などが定められています。
新人が結ぶのがC契約で年棒上限480万円となっているため、スポンサーや広告契約がない新人であれば初任給も低いです。
プロとしての実績がない新人選手は、アルバイトをしながら選手契約する人も多く、初任給が月20万円に届かない選手も多いのが現実です。
サッカー選手の年収・給料の構成要素
サッカー選手の年収は、「基本給」「出場・勝利給」「勝利ボーナス」「スポンサー収入」の構成になっている場合が多くあります。
基本給および出場・勝利給を合わせたものがサッカー選手の「年棒」となり、スポンサー契約やその他の収入がある人は更に年収が増えます。
基本給や能力給はどうなっているの?
サッカー選手の基本給はプロ契約した時点で最低限貰うことができる給料で、仮に1試合も勝つことができなくても支払われます。
試合での活躍度に応じて貰えるのが出場給や勝利給で、活躍すればするほど年収も増えていきます。
全試合出場して全勝した場合に年棒の満額を貰うことができ、出場できなかったり負けることがあれば、その分を満額から引かれてしまいます。
賞与(ボーナス)はどれくらい?
一般的な企業のボーナスとは違いますが、サッカー選手にもボーナスと呼ばれるものは存在します。
大きなクラブに所属している場合に限りますが、毎試合もしくは重要な試合に勝利した際に「勝利ボーナス」がチームメンバーに与えられます。
他にもポジションによっては「得点ボーナス」や「無失点ボーナス」、「タイトル獲得ボーナス」などが与えられます。
所属クラブや国によってもバラバラですが、Jリーグの場合は約30万円のボーナスが支払われるクラブもあります。
ドイツのブレーメンは、勝利するたびに選手全員に450万円の勝利ボーナスを支払っているという情報も公開しています。
各種手当はどういったものがある?
ワールドカップや東アジア選手権などの世界的に大きな大会に出場できる選手には「出場手当」というものが支給されます。
大会主催者側からチームに支払われる準備金や賞金のようなもので、日当、出場手当、勝利手当という形で該当選手に分配されます。
サッカー選手は、最高でどれくらいの年収まで目指せるか?
日本国内に留まっていると年収にも限界がありますが、海外で活躍する日本人サッカー選手は揃って高年収を獲得しています。
年収順にランキングにすると、1位が香川真司選手の9.2億円、続いて長友佑都選手、長谷部誠選手の5.2億円となっています。
これでも高い方ですが、世界トップクラスになると桁が変わってくるほど稼げるようになってきます。
世界で最も稼いでいる選手は年収約74億円のクリスティアーノ・ロナウド選手で、2位のリオネル・メッシも年収約66億円です。
サッカー選手はどういった勤務先だと年収が高くなるか?
サッカー選手は選手生命が非常に短いスポーツであり、現役引退の平均年齢は26歳という若さです。
将来を考えても約5年前後の間にどれだけ良い環境で多く稼げるかが大切になってきます。
Jリーグで働く場合のサッカー選手の年収
Jリーグは日本のプロサッカーリーグであり、日本人はもちろん海外選手の多くも活躍しています。
新人だと平均年収450万円ほどですが、レギュラー選手で1000万円~5000万円、トップを争うベテランだと年収1億円以上の選手もいます。
Jリーガー最高年棒はヴィッセル神戸に所属しているイニエスタ選手の32億5000万円になり、30代後半になっても現役活動しています。
しかしJリーグの中でもJ1、J2、J3とクラス分けされており、高年収を目指すなら観客動員数やスポンサー収入も桁違いなJ1で活躍する必要があります。
海外クラブで働く場合のサッカー選手の年収
Jリーグでは年棒の金額にも限界があり、もっと稼ぎたいならば世界へ飛び出していくのが最善です。
日本人Jリーガーで最高年棒が酒井高穂選手の1億4000万円ですが、海外リーグで活躍できる選手の年棒は当たり前に億を超える場合がほとんどです。
ACミランの本田圭佑選手は年棒2億8000万円、長友佑都選手の年棒も2億6000万円と言われています。
スポンサー契約で働く場合のサッカー選手の年収
日本代表に選ばれるようなレベルになると、所属チームとの選手契約に加え、ブランドや企業とのスポンサー契約も結ぶことができます。
スポンサー契約の場合もJリーガーだと数百から数千万、海外チーム所属選手では数千万から数億円と桁が変わってきます。
サッカーブランドと契約してるとブランドの最新作や最高モデルの使用をすることもできるため、一石二鳥なのです。
ネイマール選手はナイキやレッドブル、マクドナルド、フォルクスワーゲンなどと契約を結び、スポンサー収入だけで約62億円を得ています。
有名だったり人気であればあるほどテレビ出演なども多くなり、広告効果も大きくなるため、スポーツブランド以外でも幅広い契約先があります。
SNS投稿で働く場合のサッカー選手の年収
近年ではインスタグラムやフェイスブックなどのSNSが急発達しており、スポーツ選手もその人気度を生かしてSNS活動で収入を得ることもできます。
ネット広告は世界的に成長しており、影響力のある著名人のSNS投稿は大きな収入源となります。
試合に出れない期間などにも、投稿内容や頻度などで大きく収入を増やすことができます。
世界一のインフルエンサーとも言われるクリスティアーノ・ロナウド選手は、インスタグラムで年間50回ほどのスポンサー投稿で52億円を稼ぎました。
たったの1投稿で1億円以上稼いだことになり、選手生命の短いサッカー選手にとって将来的にもいかにSNSの存在が大きいかが分かる数字です。
これからサッカー選手になる人へのアドバイス
サッカー選手は誰もが憧れる職業であり、スポーツ選手の中でも一段と光り輝いている存在です。
子供の頃からサッカーをしている人をはじめ部活動などで全国的に活躍している人は、本気でプロを目指している人もいるかと思います。
夢に向かって諦めないことも大事ですが、将来のこともよくしっかり考えてプロを目指すことで、挫折を繰り返すこともなくなるはずです。
さいごに
今回はサッカー選手の年収をまとめてみましたが、いかがだったでしょうか?
サッカーに限ったことではありませんが、プロのスポーツ選手として活躍するには影での努力は欠かせません。
この記事がサッカー選手を目指す方の参考になれば幸いです。
最終更新日:2020年7月31日