新聞配達の年収を徹底解説|給料・初任給手取り・賞与(ボーナス)・手当
私たちに毎日世の中の情報を届けてくれる「新聞配達」の年収相場はどのくらいなのでしょうか。
夜も明けない内から働き、情報社会の一端を支えている「新聞配達」という職業は身近な仕事の一つでありながら、その年収事情について詳しく知る人は実は多くありません。
今回は、「新聞配達」の年収相場やその決まり方、年収アップの方法について詳しく解説していきます。
新聞配達の年収相場はどのくらい?
新聞配達と一口に言っても、雇用形態によって年収相場は異なります。
ここでは、雇用形態別に見た新聞配達の年収相場をご紹介します。
正社員で新卒入社した新聞配達の年収相場
300万円~400万円程度の年収を提示している販売店が多いようです。
「歩合制」を設けているところも多く、個人によっても差が出ます。
正社員で転職した新聞配達の年収相場
新聞配達の場合、未経験者可の募集がほとんどですので、転職した場合も、新卒とあまり変わらない条件からスタートする可能性が高いです。
年収に関しても然りです。
パート・アルバイトの新聞配達の年収相場
パート・アルバイトは時給で換算されます。
時給は1,000円~1,500円程度の求人が多いです。
年収にも影響する「賞与」「昇給」「福利厚生」について知りたい!
賞与
年間で1ヶ月から2ヶ月程度設けている販売店が多いです。
このあたりの規定は、他業種とたいして変わらないと言えるでしょう。
とは言え、当然会社によっての違いはあるので、確認が必要です。
昇給
社員であれば、年間1回程度設けている販売店も多いです。
新規顧客獲得など営業成績によって定められるところも少なくありません。
各種手当
新聞販売店で働く最大のメリットは、社宅を持っている会社が多いことです。
多くの販売店が、契約しているワンルームマンションなどを持っているので、住む場所に困らないというのが大きなメリットの一つです。
新聞配達で年収が高い人の特徴は?
新聞配達で高い年収を得ている人は、どのような特徴があるのでしょうか。
実は、新聞配達の業務のみでは、あまり差が付きません。
一番年収に影響してくるのが、拡張業務と呼ばれるものです。
簡単に言うと、新聞購読の契約を取り付ける仕事になります。
営業スキルが高い
拡張業務というのは、一言で言えば、営業業務です。
ですので、お客さん宅へ訪問し交渉することが好きな人や得意な人は、より稼げる可能性が高くなります。
勤続年数が長い
新聞配達の世界は朝が早く、休日の少ない世界ですから、3年や5年など節目の年に勤続表彰を行っている企業も少なくありません。
需要の高い地域で働いている
新聞配達の場合は、地域で最大5万円~10万円程度の報酬差があります。
配達する件数が格段に変わってくるからです。
世帯数の多い首都圏で働く方が、単純に稼げる確率は高くなります。
しかし一方で、首都圏は競合他社が多いこともまた事実です。
新聞配達の年収の決まり方
歩合給
分かりやすく年収を上げる方法は、配達の合間にお客さん宅へ足繁く通い、新規や既存顧客の継続契約を取り付けておくことです。
多くの販売店が、「インセンティブ制度」と言って、売った分だけ報酬に上乗せする制度を設けていますので、契約を取ることにも注力することが必要となってきます。
勤続年数
前述のとおり、新聞配達の業務は、朝早くから始まり、休みも少ない激務となります。
思い切って飛び込んだけど自分には合わなかった、とすぐに退職してしまう人も少なくありません。
新聞販売店は、人がいなければ成り立ちませんし、業務に慣れた人を大切にしたいので、長く勤めてくれる人には報酬で報いる企業が多いです。
歩合給に比べれば小さいものですが、単純に長く勤めていくことも年収アップに確実に繋がる仕事なのです。
新聞配達で年収を上げるためにやるべき3個のこと
今の勤務先でできること
年収アップの交渉をしてみる
現在の年収に満足できない場合は、積極的に交渉・相談してみましょう。
新聞の販売店は中小企業がほとんどなので、経営者との距離も近いはずです。
具体的にどれくらい稼ぎたいのかはしっかり伝えておきましょう。
実は新聞販売店は、積立支援制度などを用意しているところも多く、従業員の貯金に対して積極的な会社も多いのです。
スキルアップを図る
これは配達のスキルというよりも、契約を取る営業スキルの向上がキーになるかと思います。
耐え忍ぶ
根性論になってしまいますが、「耐え忍ぶ」ということも大切です。
前述のとおり、長く続かない人も多い業界ですので、長く勤務してくれる人というのは、経営者にとっても有難いわけです。
新聞販売店の勤務においては、「とにかく続ける」ことが重要になってきます。
経験者が教える、実際に年収がアップしたのはこんなとき
契約をコンスタントに取れるようになった時
筆者が働いていた販売店では、月間の平均契約件数(稼働日÷契約件数)で時給が決まっていました。
0~1件なら時給1000円、2~4件なら時給1,200円という形です。
働いていた当初は、平均1~2件という状態が続いていましたが、だんだんと契約が取れるようになり、最後の方は、月間で7~8件、時給に換算して2,000円程度頂くことが出来ました。
実働8時間でしたから、一日2万円、月給でいうと40万円近くになる月もありました。
新聞配達の雇用形態別メリット・デメリット
正社員
社宅制度や積立制度など福利厚生が充実している会社が多いことはメリットと言えます。
デメリットは、正社員である以上責任は当然重くなるため、アルバイトが急病で休んだ時は代わりに出勤しなければならないなど、業務の負担がかかりやすい点です。
アルバイト
メリットは、配達というルーティン業務をこなしながら、個人営業の基礎を学べることです。
その後、どんな職業に就くにしても、同じことを毎日繰り返せる力と営業ができることはビジネスマンとして最低限備えておきたいスキルです。
比較的時給も高いので、体力のある若いうちにチャレンジしておくと後々役に立つ経験だと言えるでしょう。
デメリットは、正社員と比べて時給が低いということです。
また、安定性の面でも不安はあります。
契約社員
新聞販売店で契約社員として働くというのは、あまり見られない雇用形態です。
派遣社員
契約社員同様、多くの販売店では派遣社員はあまり存在しません。
正社員かアルバイトかの二つの雇用形態に分かれることが多いようです。
まとめ
新聞配達は、正社員で働く場合、数年勤務すればサラリーマンの平均年収程度は稼げる可能性もある仕事です。
また、積立や社宅などの福利厚生が充実した販売店も多く、仕事が厳しい分社員に報いようとしている会社が多いのが特徴です。
契約を取る営業業務も兼ねているので、個人営業の基礎を学べる環境でもあります。
早朝から勤務を開始することもあり、長く勤務すれば自ずと時間の管理を厳密に出来る様になる点も非常に特徴的です。
一人でもくもくと仕事をしたい人や、早起きが苦にならない人にとっては、天職となりうる仕事の一つかもしれません。
最終更新日:2019年7月5日