モデルの年収を徹底解説|給料・初任給手取り・賞与(ボーナス)・各種手当
雑誌のモデルから世界的に活躍するファッションモデルまで、モデルは女性の憧れの職業の一つでもあります。
もちろん男性モデルも存在しますが、一般的にモデルと言えば、華やかな衣装を身にまとった女性モデルをイメージするはずです。
今回はそんなモデルの年収を、モデルの種類や仕事別に徹底解説していきたいと思います。
モデルの平均年収は200万円~300万円が相場
前述したように、モデルというのは上と下では天と地の差があるほど給料差も激しく、世界的に見ればその差も更に広がります。
モデルも様々な種類があるので一概にはまとめにくいですが、一般的な平均は200万円~300万円と言われています。
ただ、中には副業としてやっている人も多く、逆に天職として活躍する有名モデルは俳優よりも高収入なことが多いです。
モデルの年収・給料の構成要素
モデルの年収は完全出来高制のところがほとんどで、一般的な基本給というものはありません。
引き受けた仕事の規模や件数、そのモデルの認知度や容姿などによって、年収も大きく変わってきます。
基本給・能力給などはどうなっているの?
出来高制のモデルは、例え事務所に所属して活動している大物モデルであっても、基本給というものは存在しません。
事務所に所属していれば稀に最低限の給料保証があるところも存在しますが、ほとんどの事務所では基本給はありません。
特に個人でモデル活動をやっている人は尚更で、仕事がなければ収入もゼロなのです。
賞与(ボーナス)はどれくらい?
モデルには基本給と同様にボーナスも存在しないところがほとんどです。
大きな事務所の超有名モデルであれば全くないというわけではないので、はっきりとは断言できません。
しかし基本的には完全出来高制ですので、貰えたとしても大きな金額が貰えるということはまずないでしょう。
各種手当はどういったものがある?
モデルは事務所の社員として雇われている身なので、福利厚生などはきちんと揃っています。
ショーや撮影場所が遠い時にも交通費の支給があったりと、モデルの手当はかなり充実しています。
人気モデルにはマネージャーが付いてスケジュールや金銭面の管理もしてくれる場合があるので、仕事に集中することができます。
しかし、事務所に所属していないフリーランスの個人モデルの場合は、手当がないことがほとんどです。
モデルの仕事別の年収を見る
一口にモデルと言っても様々なモデルがおり、仕事内容や年齢層、年収なども幅広いのが特徴です。
そこで一般的にモデルと呼ばれる人たちの年収を、その仕事別で紹介していきます。
読者モデルの場合の年収
読者モデルは、学生やOLをはじめとした一般人を起用してファッション雑誌やSNSに載せるモデルのことです。
一般のモデル同様にオーディションを行ったり、街中でスカウトされることも少なくはありません。
しかし読者モデルは経験も浅い一般人が多いので、1回の撮影で数千円から数万円と言うことが多い上に、交通費などの手当ても少ないです。
副業や体験感覚で読者モデルを務める人が多く、年収も50万円を超えれば良い方だと言われている程です。
ファッションモデルの場合の年収
一般的にモデルと言われてイメージするのがファッションモデルで、読者モデルと違いモデル業を本業としているプロのモデルです。
そのほとんどが厳しいオーディションを潜り抜けて、事務所や雑誌出版社などと契約しているモデルです。
1回の撮影で数千円~数十万円と報酬も幅広く、年収は100万円~500万円という人が多いです。
ショーモデルの場合の年収
ファッションモデルの中でも特に人気のトップモデルたちは、世界的なファッション業界で活躍することもできます。
中でも世界の華やかなファッションの発表会でもある「パリ・コレクション」の舞台に立つパリコレモデルは、モデルの花形職業と言われています。
低身長で妖艶な日本人には難しいとされていましたが、今までに150人ちかい日本人パリコレモデルがパリで活躍してきました。
パリコレでは1回のショーで100万円単位の報酬を得られることも珍しくなく、年収1000万円越えも夢ではありません。
コマーシャルモデルの場合の年収
コマーシャルモデルはファッションにとらわれず、主にテレビのCMやポスター、カタログなどで活躍するモデルのことです。
ファッション以外の商品やサービス、企業や施設などを紹介するモデルで、紹介対象によって赤ちゃんから高齢者まで様々なのも特徴の一つです。
CMなどの場合は演技力や役者的な能力も必要になってくるため、年収500万円を超えたり、俳優になって更に高収入を目指す人も多いです。
パーツモデルの場合の年収
コマーシャルモデルの中でもパーツモデルと呼ばれるモデルもおり、特に美しい体の一部だけを撮影するモデルもいます。
髪の毛のパーツモデルはシャンプー、手足のパーツモデルは指輪や腕時計、ストッキングという具合に、特徴を生かした仕事ができます。
大衆モデルよりも専門的な撮影なため、撮影の件数も極端に少なく、年収は100万円~300万円程度です。
絵画モデルの場合の年収
美術モデルとも呼ばれ、主に美術大学や専門学校で、絵画のデッサン対象として数時間、同じポーズをする特殊なモデルです。
収入は肌の露出度や拘束時間にもよりますが、平均時給2,000円前後、ヌードモデルだと時給5,000円以上の場合もあります。
本業として絵画モデルをすれば、年収は低くても200万円、最高で700万円~800万円も目指すことができます。
モデルはどうすれば年収が高くなるか?
モデルはその人気度や商品との合致度などで判断され、年収も自然と比例してきます。
容姿端麗で高身長など生まれつきの部分もありますが、努力で変えられる部分も沢山あります。
そんなモデルの年収アップに必要なスキルや行動を紹介していきます。
自分磨きをする
モデルは華やかでないといけない以上、外見をはじめとした自分磨きが何よりも重要であり、人気度や年収にも影響を与えやすい職業です。
モデルになりたい人の中にも、ルックスや身長に関しては生まれつきだから仕方がないと感じ諦めている人も多いはずです。
しかし、日々のケアや健康管理で自身磨きは可能ですし、容姿やスタイルが悪くても一部分を徹底的に磨いてパーツモデルになるという道もあります。
近年は各企業やブランドによって求めているモデル像も全く異なりますし、少しでもアピールできるような自分磨きは非常に大切です。
カリスマ性や美意識を高める
モデルの憧れと言えばファッションモデルと言う人がほとんどで、様々な服やアイテムを着こなせるモデルは非常に華やかです。
そんなファッションモデルでも年収の幅は広く、高年収の人は全員がカリスマ性や美意識が高いです。
日頃からオシャレの感覚がある人でないと、ファッションの魅力を最大限に引きだすことは難しいですし、多ジャンルを上手く着こなせません。
モデルの基礎スキルを高める
ポージングやウォーキング、表情のつくり方などモデルとしての基礎スキルが高ければ高いほど、大きな舞台で活躍できます。
特にやり直しがきかないショーなどでは重要視されており、少しでも動きに違和感があれば終わりです。
何度も何度も練習を重ねて、初めて自分のスキルとして会得することができるのです。
人脈を広げる
後述する年収が高いモデルたちは皆、モデル業だけでなくバラエティーやドラマ、CMと幅広い分野で活躍しています。
モデルというのは寿命も短い職業でもあるため、モデル時代に人気度や人脈を広げ、芸能界や俳優の世界に入るのが高収入の近道です。
芸能界に入れば一気に人気度も急上昇し、年を重ねてもモデルとしての仕事も増え続けるという好循環になるのです。
モデルは、最高でどれくらいの年収まで目指せるか?
日本で現役トップモデルとして活躍している人と言えば、パリコレでも活躍している富永愛さんやTAOさんが思い浮かびます。
例えば富永愛さんは、1ステージにおけるギャラが100万円程と明かしています。
舞台を1往復するだけで100万円、です。
更に冨永愛さんは、ドラマに出演されたり書籍を出版されたりとマルチに活躍されているので、年収も相当高額であることが予想できます。
世界のスーパーモデルは更に高収入で、世界一稼いでいるモデルと言われているのが、年収約25億円のケンダル・ジェンナーです。
モデル業のみで高収入を得ている人は数少なく、モデルの認知度を利用した自社ブランドの設立をしている人も非常に多いです。
モデルになる人へのアドバイス
モデルというのは華やかな職業であると同時に、裏ではかなり苦労している職業でもあります。
普通の会社員と違い年齢と共に収入も減っていくため、トップモデルになったらゴールということではないのです。
いつおとずれるか分からないモデルとしての寿命を迎えないためには、血のにじむような努力が必要となってきます。
さいごに
いかがでしたか。
憧れのモデルも、見た目だけで稼いでいるわけではないということが分かっていただけたかと思います。
容姿端麗だからモデルを目指したいと思っている人も、それ以外の努力も怠らないことが大切です。
最終更新日:2020年6月18日