気象予報士の年収を徹底解説|給料・初任給手取り・賞与(ボーナス)・各種手当
気象予報士は、どの程度年収が貰える仕事なのでしょうか。
また、どのような企業に入社すれば高い年収を貰えるのでしょうか。
これから気象予報士を目指そうとしている方や、現在の自分の年収が気象予報士の平均年収と比べてどの程度なのかを知りたい現役気象予報士の方は、ぜひ参考にしてみてください。
年収・月給・ボーナスについては、独自に計算して算出しています。
目安としてご参考にしてください。
気象予報士の平均年収は約500万円が相場
気象予報士の平均年収は、約500万円が相場です。
日本の平均年収が約440万円ですので、平均よりも多く稼げる仕事と思って良いでしょう。
しかしながら、気象予報士になるためには合格率約5%の国家試験に合格する必要があります。
国家試験に合格する難しさ・大変さを考慮すると、500万円の年収では少ないと感じる方も多いでしょう。
気象予報士というと、テレビなど華やかな舞台で活躍している方が多いイメージがありますよね。
そのためなのか、気象予報士と言えば年収が高いイメージもあります。
しかし、多くの気象予報士は民間の気象会社にお勤めしているのが現実です。
そのため、同じ気象予報士と言っても、勤めている企業や雇用形態により年収の差が大きくあります。
その点については、後半でご紹介します。
気象予報士の年収・給料の構成要素
気象予報士の年収は、「基本給」「ボーナス」の構成になっている場合が多いです。
基本給などはどうなっているの?
気象予報士の基本給は、月32万円~40万円です。
こちらに関しても雇用形態や企業などで大きく違いが見られます。
賞与(ボーナス)はどれくらい?
気象予報士の賞与は年間で90万円~120万円程度です。
年2回の支給と考えると、1回で貰える賞与は45万円~60万円になります。
雇用形態によっては賞与がない場合もあります。
各種手当はどういったものがある?
気象予報士の手当には、通常の職業と同じく住宅手当や役職手当があります。
勤務形態がシフト制の企業の場合、深夜手当や早朝手当が支給される企業もあります。
また、全国転勤がある場合は引っ越し費用が免除されることもあります。
高い年収を目指している方は、このような手当が充実した企業を選ぶようにしましょう。
気象予報士の雇用形態別の年収を見る
気象予報士の年収は、雇用形態により大きく変わります。
正社員の場合の気象予報士の年収
正社員で働いている場合の年収は、約550万円です。
契約社員や派遣社員と比較すると、安定して一定以上の年収を得ることができます。
契約社員の場合の気象予報士の年収
契約社員で働いている場合の年収は、約400万円です。
派遣社員の場合の気象予報士の年収
派遣社員で働いている場合の年収は、約300万円です。
時給としては高くても、賞与が発生しない場合もあるため低めの年収になっています。
フリーランスの場合の気象予報士の年収
フリーランスで働いている場合の年収は、大きく差がありますが約600万円~1億円を超える可能性もあります。
キャリアがある方は、フリーランスに挑戦するのもおすすめです。
気象予報士は、最高でどれくらいの年収まで目指せるか?
フリーのお天気キャスターとして人気を得た場合
気象予報士は、最高では1億円以上の年収を目指すことも可能です。
フリーランスで人気を誇るお天気キャスターになれた場合に、目指せる確率が高いようです。
お天気キャスターをしている方の中には、気象予報士の資格を持っていない方も多くいます。
しかし、資格を取得していればフリーランスになった時に仕事の幅を広く持つことができます。
現在、お天気キャスターを目指している方も、できれば資格取得をしておいた方が将来のためになるでしょう。
フリーのお天気キャスターとして1億円を稼ぐ場合、キャスターとしての年収だけではなく、その他メディアへの出演・講演会への出演・本の出版・ブログなどで副収入を得る機会が増えることにより、全体の年収が増えていくのが一般的です。
気象予報士は、どうすれば年収アップできるか?
常にスキルアップをしていれば一般企業でも高年収を目指せる可能性も
気象予報士というと、天気に関することだけ学んでいれば良いと考える方もいるでしょう。
しかし、気象予報士で年収が高い方はその他のスキルも磨いている場合が多いです。
特に、プログラミングなどのパソコンのスキルを上げることにより就職先も広がり、任せてもらえる仕事も増えるようです。
自分の入りたい会社や勤めている会社が今どんなスキルを持っている人を望んでいるか、よく見極めてスキルアップを続けましょう。
ある程度キャリアを積み、転職をすることで年収アップを目指す
「一つの企業である程度の経験を積み、実力もついてきたけれど年収が上がらない」という方は、思い切って転職するのもおすすめです。
転職をする場合は、スキルがあれば基本給にプラスして給与を上げてくれる企業などを選びましょう。
また、資格取得の援助をしてくれる企業も人気があります。
その他、福利厚生などもよく確認してから行動しましょう。
気象予報士はどういった勤務先だと年収が高くなるか?
気象予報士の年収は、雇用形態だけではなく勤務先でも大きく異なります。
民間の企業で働く場合の気象予報士の年収
民間の気象会社で働く場合の年収は、450万円~550万円です。
企業によっては、勤続年数を重ねても年収がそこまで上がらない企業もあります。
年齢やキャリアによって年収を上げるためには、自らマネジメント能力やマーケティング能力を身につけて、マネージャーなど高い役職に就けるよう努力することも大切です。
気象庁で働く場合の気象予報士の年収
気象庁は政府の機関なので、一般の企業とは少し異なります。
気象庁で働く場合の年収は、500万円~700万円です。勤続年数が上がれば年収も上がっていく傾向が強いです。
民間の企業と比較すると年収が高いですが、国家公務員の試験に合格し面接にも通過しなくてはいけないため、民間企業よりも入社が難しいとされています。
気象大学校に入学した場合、在学中でも給与が貰え、気象庁にも内定決定ということになります。
しかし、こちらに関しても入学がとても難しく、合格者は20人以下となっています。
マスメディアで働く場合の気象予報士の年収
マスメディアでお天気キャスターとして働く場合の年収は、約500万円~800万円です。
マスメディアと言っても、放送回数が少ないラジオから毎日出演ができるテレビまで沢山の働き方があるため、平均値を出すのはとても難しいです。
マスメディアの中でもテレビのお天気キャスターとして人気が出れば、年収1億円以上を目指すこともできます。
これから気象予報士になる人へのアドバイス
気象予報士になるために資格の勉強などを沢山している最中の方は、「これだけ頑張っているのにこの程度の年収しか貰えないのか」と捉えてしまう方も多いと思います。
実際、気象予報士の平均年収は別段に高いわけではありませんが、企業や雇用形態により高収入を目指すこともできます。
また、転職・フリーランスへの移行・スキルアップなど、行動力と努力次第で自分の目指す年収に到達することも可能です。
国家試験に合格してからも自ら様々なスキルアップを行い、自分にはどのような働き方が合うのかをよく考え、自分の納得できる年収に到達するよう頑張ってください。
さいごに
気象予報士の仕事は、資格がなくてはできないものも多く、人々の生活を支えるとても意義のある仕事です。
これから気象予報士になる方は、「誰かの役に立っている」という誇りを持ってお仕事をしてもらえたらと思います。
また、現役の気象予報士の方も自分がしている仕事に自信を持って、足りない箇所は学びながら楽しく仕事を続けてください!
最終更新日:2020年9月10日