建設コンサルタントの年収を徹底解説|給料・初任給手取り・賞与(ボーナス)・各種手当


建設コンサルタントは、国や自治体などが行うインフラ整備事業(道路や鉄道などの交通関連、通信回線や上下水道などのライフライン関連、河川ダムや廃棄物処理など環境関連)の計画や設計をコンサルティングする仕事です(そこから先の実際の施工業務は建設業が担当)。

官公庁や企業を顧客と位置づけ、関連する建設業の業務とも連携しながら、インフラ整備事業全般をマネジメントする役割とも言えます。

そんな大きな役割を担う建設コンサルタントに興味をお持ちの方もいるでしょう。

また、どれくらいの給料が貰えるのか、気になるところですよね。

今回は、建設コンサルタントの収入について調査しました。

平均年収や雇用形態別の収入の違い、どれくらいの年収を目指せるかなどをまとめておりますので、ぜひご覧ください。

建設コンサルタントの平均年収は450万円~500万円が相場

建設コンサルタントの平均年収は、おおむね450万円~500万円といったところです。

日本の平均年収と比べるとやや高めといったところですね。

しかし年収の上下幅が大きいのも建設コンサルタントの特徴で、例えば大手コンサル会社であれば年収1000万円以上を稼ぐ人もいます。

非常に夢のある職業と言えるでしょう。

建設コンサルタントの年収・給料の構成要素

建設コンサルタントの年収を構成しているのは概ね下記の三つです。

  • 基本給
  • 賞与(ボーナス)
  • 各種手当

それぞれを以下に詳しく見ていきましょう。

基本給はどうなっているの?

建設コンサルタントの基本給は月20万円~といったところですね。

基本給は会社規模や地域などによっても大きく差が出る部分で、多いところでは20代でも基本給が月30万円以上になるところもあります。

賞与(ボーナス)はどれくらい?

賞与はしっかり貰えるところが多いようです。

転職情報などを見てみても賞与は年2回支給されるところが主流で、「夏冬合わせて給料の4ヶ月分」といった企業が多く見られます。

中には夏冬合計で給料8ヶ月分といったところもあります。

これは期待が持てますね。

ただインフラ事業は景気に大きく左右される分野ですので、景気が悪くなると一気に受注が減り、賞与にも影響します。

その点は注意事項として認識しておきましょう。

各種手当はどういったものがある?

建設コンサルタントの各種手当は、一般企業と同様です。

  • 残業手当
  • 役職手当
  • 家族手当

などはほとんどの企業で支給されていますね。

また建設コンサルタントは、国家資格「技術士」を取得していると非常に有利な職業。

そのため技術士の保有者には資格手当を支給しているところもあります。

建設コンサルタントは残業も比較的多めな職業ですが、その分の手当てはしっかり支給されるところがほとんどですのでご安心ください。

建設コンサルタントの雇用形態別の年収を見る

建設コンサルタントの働き方は意外に多様です。

企業に就職するのはもちろん、アルバイトやフリーランスといった選択肢もあります。

それぞれ収入の傾向も異なりますが、収入以外のメリットやデメリットもありますので、総合的に見て自分に合う働き方を選ぶと良いでしょう。

正社員の場合の建設コンサルタントの年収は350万円~700万円

正社員で建設コンサルタントとして働く場合、年収は350万円~700万円といったところです。

就職当初は少なめですが、実績を積むことや国家資格を得ることで給料が上がるケースが多く、実力次第で収入を急上昇させることもできます。

結果が収入に直結しやすいため、企業勤めであってもやりがいを感じているという人も多いようですね。

アルバイトの場合の建設コンサルタントの年収は約240万円

建設コンサルタントはアルバイトも募集しています。

時給は1,000円~1,500円といったところ。

日給1万円で月に20日働いたとして、1年で240万円と試算しました。

アルバイトの業務は社員のサポート業務がメインとなるため、コンサルタントとしての技量を高めるのは難しいところ。

ただアルバイトならば採用されやすい点はメリットと言えます。

そこで会社の雰囲気を知ることができますので、正社員を目指すかどうかの判断はしやすくなりますね。

フリーランスの場合の年収は1000万円も見込める

建設コンサルタントはお客様との打ち合わせや現場での作業が多く、また一人で立ち回ることの多い仕事です。

したがってフリーランスでも仕事がしやすい職業とも言えます。

実力を身につけお客様からの信頼も得られていれば、独立しても充分やっていけるでしょう。

会社員として働くよりも安く受注できる上、売上の多くを収入とすることができるため、仕事は増えて収入も増えるというケースは多いそうです。

年収1000万円を超える人も決して珍しくはないとのこと。

建設コンサルタントになるなら、最終的には独立を目指したいですね。

建設コンサルタントは、最高でどれくらいの年収まで目指せるか?

建設コンサルタントで最高の年収を目指したければ、やはりフリーランスなど独立することが最も有利でしょう。

年収1000万円以上を狙えます。

ただ独立しても信頼を得るためには、国家資格である技術士資格は必須。

会社員建設コンサルタントとして経験を積みながら資格取得を目指し、実績を上げてお客様の信頼を得たら独立…というステップが望ましいですね。

建設コンサルタントの勤務先による年収の違いは?

続いて、勤務先ごとの年収比較です。

建設コンサルタントは企業数も非常に多く、案件も多い業界です。

どこに就職するかによって年収が大きく変わる可能性があるという点も要注目ですよ。

大手建設コンサルタントで働く場合の年収は700万円以上

大規模な仕事を請けている大手の建設コンサルタント会社に就職した場合、平均年収は700万円を超えます。

残業時間も多く非常にハードだという話もよく聞きますが、それに見合った収入を得ることもできるでしょう。

ただ体調管理には要注意ですね。

中小建設コンサルタントで働く場合の年収は500万円前後

特定地域の自治体などを相手に仕事をしている建設コンサルタントの場合、年収は500万円前後が平均的のようです。

大手に比べると収入は下がりがちですが、お客様が限定されている分、仕事量が一定な上に将来の業務状況を予測しやすいため、ある程度落ち着いて仕事ができるという点は魅力ですね。

これから建設コンサルタントになる人へのアドバイス

これから建設コンサルタントを目指したいと考えているなら、まず激務に耐える覚悟は必須です。

建設コンサルタント=残業が多いということも有名で、ブラック企業に名を連ねているようなコンサルタント会社も少なからずあります。

当然優良企業もありますが、業界全体が多忙な傾向にあるという点は認識しておいてくださいね。

スキル的なところでは、まずパソコンを使えることは必須です。

各種の報告資料や計算書などの作成業務は非常に多く、パソコンは基本スキルと言えます。

更にCADに関しての知識があると尚良いでしょう。

図面を作成したり読んだりするため、仕事においても必ず触れる機会が出てきます。

CADはフリーソフトもあるので、就職前にも基礎知識を得ることは可能ですよ。

さいごに

建設コンサルタントの年収についてご紹介しました。

激務ながら高収入を目指せる可能性も高く、非常に夢のある職業と言えますね。

また個人業務が多い、独立しやすいという特徴もあり、フリーランスの道にも進みやすいなど働き方の選択肢も多様です。

就職検討にあたり、ぜひ自分らしい建設コンサルタント像を描いてみてくださいね。

最終更新日:2020年10月6日

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