デザイナーの年収を徹底解説|給料・初任給手取り・賞与(ボーナス)・各種手当
デザイナーは、どの程度の年収が貰える仕事なのでしょうか。
また、どのような人が高い年収を得られるのでしょうか。
これからデザイナーを目指そうとしている方・現在の自分の年収がデザイナーの平均年収と比べてどの程度なのかを知りたい現役デザイナーの方などは、この記事を参考にしてみてください。
※年収や初任給などについては、厚生労働省が発表している「賃金構造基本統計調査」より独自に算出しています。目安としてご参考にしてください。
デザイナーの平均年収は約430万円が相場
デザイナーの平均年収は、約430万円が相場です。
日本の平均年収が約440万円ですので、おおよそ平均程度は年収が得られる仕事と言って良いでしょう。
デザイナーの年収は、企業規模によりかなりの差があります。
企業規模別の年収
- 社員数10人以上99人以下 約420万円
- 社員数100人以上999人以下 約400万円
- 社員数1,000人以上 約510万円
デザイナーの年収は例年、社員数1,000人以上の会社の年収が1番高く、100人以上999人以下の会社の年収が1番低い形になることが多いです。
男女別の年収
その他、デザイナーの年収は、男女間でも差があります。
デザイナーの初任給はどのぐらい?
デザイナーの初任給は、月に約17万円~19万円程度です。
デザイナーの20歳~24歳の月収は約20万円。
経験年数を積んだ22歳以上の方も含んだ平均の月収が20万円ですので、初任給は約16万円~19万円程度と見込まれます。
日本の初任給の平均は月約16万円~20万円ですので、おおよそ平均程度の額と言えます。
デザインスキルだけではなく、他の能力も高めていくことにより月給も上がっていきます。
月給や年収はどのようにしたら上がるのかについては、後ほどご紹介致します。
デザイナーの年収・給料の構成要素
デザイナーの年収は、基本給とボーナスの構成になっている場合が多いです。
基本給はいくら?
年代によって変化が出ますのでまとめていきます。
- 20歳代 約22万円
- 30歳代 約25万円
- 40歳代 約29万円
- 50歳代 約35万円
- 60歳代 約25万円/月
経験と実績を積んだ50歳代がピークになります。
賞与(ボーナス)はどれくらい?
以下のボーナスは1年分合計した場合の額です。
- 20歳代 約45万円
- 30歳代 約79万円
- 40歳代 約90万円
- 50歳代 約100万円
- 60歳代 約40万円
基本給と同じように、ボーナスも50歳代でピークに達します。
ボーナスに関しても企業規模によってかなりの差が出ており、社員数1,000人以上の会社の場合、ピーク時に300万円程度支給されることもあります。
各種手当はどういったものがある?
会社により大きく異なりますが、下記のようなものがあります。
- 住宅手当:会社が従業員の負担を減らすために家賃の一部を補うものです。
- 技術手当:Illustratorクリエイター能力検定試験などの資格を持っている場合や、それに相応する技術や経験を持っている従業員に支払われます。
- 出張手当:企画や営業までこなすデザイナーの場合、出張が発生することもあります。その際に支払われる手当です。
- 役職手当:経験を積み、マネージャーなどの管理職に就いた際に発生します。
手当が充実した会社に勤めたい場合は、求人情報などをよく読み、実際に面接などで詳細を確認しましょう。
デザイナーの雇用形態別の年収を見る
デザイナーの年収は、企業に勤めるかフリーランスになるかで変わってきます。
社員として企業に勤めた場合のデザイナーの年収
正社員の場合の年収は、平均で400万円~500万円です。
フリーランスの場合のデザイナーの年収
フリーランスの場合は、平均で300万円~400万円です。
しかし、フリーランスの年収は人により差が大きく、30歳代から1000万円を超える方もいて幅があるため、平均を出すのは難しいと言えます。
デザイナーが年収をアップさせるためには?
せっかくデザイナーとして働いているのであれば、年収をアップさせたいですよね。
一体どうすれば年収を上げることができるのかをご紹介します。
年収が高い人の条件・スキル・特徴は?
年収が高い人は、デザインの能力以外のスキルも高い人が多いです。
マネジメント能力がある
リーダーシップを持ち、部下や他のスタッフに良い影響を与え、チームや組織を上手く動かせるデザイナー。
また、現状の問題をしっかりと把握し、解決のために期間を決めて動けるような思考力と行動力があるデザイナー。
このようなデザイナーは、「経営者目線を持っている、マネジメントが出来る人」と企業から判断され、大切にされます。
マーケティング能力がある
「どんなデザインが人々に求められているか」「どのような宣伝を行えば人々に受けるか」「思ったような反響がない場合、どのように対策をしたら良いか」などマーケティングをしながらデザイナーとして働ける人は、仕事を任せてもらえる機会が増えます。
一つの案件に対してデザイン以外でも関わることで、年収アップに繋がります。
コミュニケーション能力がある
マーケティングやマネジメントなどを上手く行うためにはコミュニケーション能力も欠かせません。
デザイナーというと、「デザインだけに向き合う」というイメージもあるかと思います。
しかし実際仕事としてデザイナーをする場合、「お客様が望むデザインを聞き出す」「社内の人間にプレゼンテーションをする」「チームに協力をしてもらう」など様々な面でコミュニケーション能力が必須になります。
正社員で年収をアップさせる方法
今の勤めている会社、内定が決まっている会社の年収が自分に見合っていないと感じているのであれば、年収が高い会社に転職をするのが1番効率的な方法です。
デザインスキルももちろん大事ですが、マネジメントやマーケティングの仕事も任せてくれる会社に行けばその分評価が上がり、給与が増えるチャンスが増えます。
また、今のままの会社でも、マネージャーなど管理職を任された場合、役職手当などがつく可能性があります。
管理職に就くためにも、今まで挑戦したことのなかった分野にも手を伸ばし、チームとの交流を大切にするよう心掛けると良いでしょう。
フリーランスで年収をアップさせる方法
フリーランスの場合、マネジメント能力やマーケティング能力を上げる以外にもできることがあります。
交流会に参加する
フリーランスになると、人との繋がりがとても大切になります。
フリーランスデザイナーだけではなく他の業界のフリーランスの方とも知り合っておくことで、仕事の紹介をしてもらえることもあります。
単純に情報交換を行うだけでも価値があるので、ぜひ参加することをおすすめします。
ネットで作品(ポートフォリオ)を公開する
フリーランスの場合、仕事をもらうためには自分のポートフォリオを紹介することが大切です。
会社のように過去の実績を示し信頼してもらうのが難しい分、サイトやブログ、SNSなどで自分の能力を紹介できる場を作っておきましょう。
エージェントや案件紹介サイトを活用する
フリーランスをしていて1番困るのが「仕事がないこと」です。
そのような状況に陥らないためにもエージェントや案件紹介サイトを活用し、できる仕事を受けていくようにしましょう。
これからデザイナーになる人へのアドバイス
デザイナーになるために学校や独学で沢山勉強してきた方は、「これだけ頑張ったのだからそれなりの月給や年収が欲しい!」と考える方も多いと思います。
デザイナーの平均年収は高いわけではありませんが、転職・フリーランスへの移行・スキルアップなど、行動力と努力次第で自分の目指す年収に到達することも可能です。
もちろんデザインのスキルアップはとても大切です。
しかし、「デザイナーだからデザインしかしたくない!」という考えにはならないように、自ら様々な分野のことにチャレンジすることも忘れずに、夢を叶えていってください。
さいごに
デザイナーの価値は、日本でも年々上がってきています。
今からデザイナーを目指す方も、転職やフリーランスの移行を考えている方も、楽しく仕事をしながら思い描いていた通りの年収を得られるように願っています!
最終更新日:2020年7月6日