デベロッパーの年収を徹底解説|給料・初任給手取り・賞与(ボーナス)・手当
大きなお金を動かして行うデベロッパー事業。追わねばならない責任も大きいです。
しかし、それに準じて年収もそれなりにもらえ、頑張れば評価されるシステムも用意されています。
そんなデベロッパーの年収がいくらなのか気になりますね。
この記事では、「デベロッパーの年収相場」「年収の決まり方」「年収が高い人の特徴」などを解説していきたいと思います。
デベロッパーの年収の相場はどのくらい?
デベロッパーの年収相場を雇用形態別に紹介していきます。
正社員で新卒入社した場合の年収
月収で20~25万円前後くらいです。これに賞与がプラスされます。
正社員で転職した場合の年収
毎年登用試験があり、それに合格すると年収が増えるシステムになっています。
マネージャーやゼネラルマネージャーという職務に上がると、基本給も上がります。
さらに上の職務になるとより多くの年収をもらうことができます。
大手企業では年収が1000万円を超えるところもあります。
パート・アルバイトの場合の年収
時給1000円以上から試用期間が始まり、試用期間が終われば本採用になり、時給がアップします。
ある会社では、パート社員であっても登用試験があり、それに合格した人は時給がアップする仕組みになっています。
パート社員で1番職務が上の方は時給もかなり高いです。
デベロッパーの年収・給料の構成要素
賞与(ボーナス)
正社員、パート社員ともに賞与が与えられます。基本は年に2回です。
賞与査定を年に2回行い、それに伴って賞与の額面が変わることになっています。
著しい成果をあげた社員の賞与の額面は大きく、逆に会社に不利益を与えるようなことをしてしまったら、いくらかカットされます。
昇給
年1回の登用試験によって行われます。筆記と面接のテストです。
試験の内容は会社の理念について、法律について、時事的な問題まで様々です。
有名大卒の社員が多い会社でも、試験に合格して出世していくのは1回の試験につき3割程度の場合もあります。かなり厳しい試験と言えます。
しかし、試験に合格さえすれば必ず昇給できますので、若くして上の職務に登りつめることも可能です。
パート社員にも登用試験があり、受験希望者は受けることができます。
出題される問題は、パート社員の受け持つ全ての業務の理解度、会社の理念の理解度を測るものです。こちらも筆記試験と面接試験があります。
パート社員のレベルにもよりますが、日々の業務をこなすだけで解ける試験ではないので、自主的に学習する時間を作る必要があります。
ちなみに、登用試験によって正社員になることも可能です。
各種手当
年に2回の賞与の他に、扶養者がいる人には扶養手当がつきます。
また、転勤の際の引っ越し費用が全額会社負担となります。さらに、家賃も全額に近い額を住居手当としてもらうことができます。
通勤手当も通勤手段に応じて支給されます。
それから、特殊なのは海外勤務手当です。海外にも支店がありますので、そちらに配属されれば海外勤務手当が支給され、手当だけで十分に生活できます。貯金したければ海外に行くといいとまで言われています。
また、昇給して管理職になれば管理職手当ももらうことができます。
デベロッパーの年収の決まり方
デベロッパーの年収の決まり方について解説します。
基本給は募集時に提示された額
基本給については最初に採用試験がある時に募集事項に記載されている額面が基準となります。新卒で月額20~25万円前後くらいです。
チェックリストで年収アップ
年に1度自分の業務習得率はどれくらいなのか、チェックリストをつけて振り返り、それを上司に提出します。
その内容が良く、求められている業務を全て理解できて実践していると認められれば、雇用契約をグレードアップすることができ、給与の額面が少しあがります。
登用試験によって年収アップ
年に1度の登用試験に合格することによって、上の職位にランクアップし、基本給が上がります。管理職であれば管理職手当もつきます。
デベロッパーの年収が高い人の条件・スキル・特徴は?
年収が高い人にはどのような特徴があるのかをご紹介します。
スキルが高い
仕事を円滑にするための色々なスキルの取得を会社が奨励しています。
特に宅建士の資格を持っていると、家賃交渉の際等に大きく役に立つため、重宝されます。その分年収もアップします。
宅建士はなかなか取得できない資格なので、持っている人は必ずアピールしてください。
その他に、危険物取扱の資格や、火災時の責任者の資格を持っていると年収に反映されます。管理職に昇格した後に取得も可能です。
高い役職についている
役職があがるともちろん年収もあがります。
昇進するためには前述した登用試験が必須になりますので、試験合格を目指しましょう。
勤続年数が長い
勤続年数が長いだけでは、残念ながら年収はあがりません。全員が目標を持って高みを目指して切磋琢磨していくことをよしとしているからです。
結果を伴わず、ただ在籍しているだけの社員には、お金が入らない仕組みになっています。
しかし、勤務を続けることによって、習得すべき業務が身につくので、その分の年収は毎年見直されます。
海外で働いている
海外にも支店があるため、海外支店に派遣された場合は年収がアップします。というより、海外勤務手当がつくといった方がよいでしょうか。
海外での生活が手当だけで賄えるくらいもらえるそうなので、基本給分は全て貯金できるということです。
デベロッパーで年収をあげるためにやるべきこと
実力があればどんどん昇給することができるデベロッパーの仕事。実力をつけるためには、日々の努力が必要です。
これをやっておけば昇給に近づくというポイントをお教えします。
業務習得リストを上からクリアしていく
前述したとおり、業務習得チェックリストを上司に提出し、業務の習得率を上げることによって昇給します。よって、日々の仕事の中でもそのチェックリストのことは意識しておく必要があります。
自分は今何ができていて何ができないのか把握し、足りない分を学習したり経験しておくことによって、評価の時期によい結果を報告できるでしょう。それが昇給につながります。
リストを意識せずに仕事をしていると、チェックを付けている時に、これだけ学習し忘れた!ということになり、昇給を逃すことがありますので、気にして取り組んだ方がいいです。
推薦図書を読む
会社の理念を学習したり、ビジネスにおける効果的な方法や、人間関係構築の方法を学習したりできるよう、会社の推薦図書というものがあります。
登用試験はこの推薦図書からも問題が出題されますので、昇給を狙っている人は時間を見つけてこれを読んでおくといいでしょう。
宅地建物取引主任者の資格をとる
デベロッパーの仕事で最も重要視される資格は、宅地建物取引責任者の資格です。
国家試験の中でも難しい方に分類され、受験者の中の上位2割しかとることのできない資格のため、この資格を取得している人はデベロッパーの中でも多くありません。
毎年10月に試験が行われ、この試験に合格すれば、受験料や資格取得のために通った予備校の代金まで会社の方から返金されることもあります。そのくらい重要な資格であるということです。
この資格を持っていると資格手当がもらえます。そして、それだけでなく、試験の範囲に含まれる民法や宅地建物法を駆使して、家賃交渉等の取引をスムーズに進めることができるのです。
テナントの交渉担当者の方はみなさん不動産のことにとても詳しいので、こちらもそれを超える知識量がないと太刀打ちできません。よって、この資格があると、会社にとって有益な人間であるとみなされ、早く出世ができるのです。
積極的に立案する
昇給するためにも、ボーナスの額面を上げるためにも、出世するためにも、一番重要なのは「目に見える成果をあげる」ことです。
目に見える成果をあげるために一番手っ取り早いのは、コンペに参加することです。
会社には、企画立案のコンペがいくつかあります。そこで立案し、自分の出した案が選ばれ、それで収益をあげることができたら、文句なしで評価があがり、登用試験で有利になれますし、ボーナスの査定でSクラスを認められ、普段より大きな額のボーナスをもらうことができます。
これによって20代のうちに管理職についた例もあります。
日々の業務をこなしながら、自分の企画を立案することはとても大変ですが、自分の努力によって未来を変えていけるというシステムはとても画期的で、がんばりが実績につながることで仕事への意欲もわいてきます。
アイデアがあるうちに発案し、その年通らなくてもさらに自分の案を改善し続けることが重要だと思います。
年収をアップさせるための求人の選び方
デベロッパーの年収等についてご紹介しましたが、全ての会社が一律というわけではありません。年収が固定のところもあるはずです。
多数の求人の中から、年収アップを望める求人を見つける方法をお教えします。
大きなコンペがある
自身の働きぶりを評価してくれる会社は、コンペ等を行って実力を発揮できる場を作ってくれます。
会社のHPを見ると、現在社員として活躍している方の経験談が載っているページがあります。そこにコンペの話がされている場合は、その会社はコンペによって実績をみる会社であると判断してよいかと思います。
コンペに通ったことでボーナスは出ずとも、昇給に有利になるはずです。
昇格試験がある
昇格試験の有無も、年収アップにつながってきます。
昇格試験があるということは、年収の見直しが年功序列でなく行われるということです。実力によって評価されたい方は昇格試験があるかどうかを見て判断するとよいでしょう。
海外勤務がある
違った目線から見ますと、海外勤務の際にもらえる海外勤務手当という大きな手当も年収アップと言えると思います。海外勤務は大変ですが、お金を貯めたい人にはもってこいの勤務です。
とにかく若いうちは楽な仕事よりお金を稼ぐ仕事をしたい、色んな経験を積みたいと考えている方は、海外勤務の有無を確かめるといいでしょう。
デベロッパー経験者が教える、実際に年収がアップしたのはこんなとき
試用期間が終わった時
半年の試用期間が終わったとき、基本給が少しアップしました。その際は雇用契約書自体を書き直す形で年収が変更されました。有給もこの時からもらえます。
年度末人事考課のとき
年度末に人事考課があるのですが、その際に業務習得チェックリストの習得すべき項目をすべてクリアしていて、さらにコンペで最優秀に選ばれはしなかったもののよい結果を残していたために、賞与の査定でA評価をいただくことができ、ボーナスの額面がアップしました。
ちなみにS評価からE評価まであります。額面はプラス4万円でした。S評価だとグンと多くなるようです。
まとめ
デベロッパーの年収について解説してきました。
実力によって昇給できるため、やりがいを持って働くことができます。
自分の力を試したいと思っている方は、チャレンジしてみてはいかがでしょうか。
最終更新日:2019年6月26日