デイトレーダーの年収を徹底解説|給料・手取り・税金・控除などを詳しく紹介
家でパソコン一つあれば稼げるデイトレーダー。
BNFさん、CISさん、テスタさんなど有名人の影響も大きく、憧れる人も多いのではないでしょうか。
今回は、デイトレーダーの年収、税金、控除について解説していきます。
これからデイトレーダーを目指す人に向けてのアドバイスも紹介しておりますので、ぜひ最後までご覧ください。
デイトレーダーの平均年収は1000万円が相場
デイトレーダーとして成功している人たちの平均年収は、口コミなどを考慮して1000万円前後と思われます。
人によって様々ですが、元々一般的な職業とは違い個人差が圧倒的に多いのがデイトレーダーです。
1000万円を基準に1ヶ月あたりの手取りを計算すると約80万です。
ここで重要なポイントが2点あります。
デイトレーダーの9割は負けている
デイトレーダーは、約9割の人が負けていると言われています。
すなわち、上記の平均年収は1割の中で更に勝っている人の平均と考える必要があります。
多くの人は、基本的に大きく負けている場合でもいちいち報告はしませんので、負けている人の数値は入ってないと考えて良いでしょう。
億トレーダーが平均を上げている
冒頭で述べた3人もそうですが、億まで稼いだ人達は、その能力で更に稼ぎ続けています。
どの商品をトレードしていても、利益が出て資金が増えれば増えるほど儲かる金額も増えます。
結果的に、一部のスーパートレーダー達が平均年収を大きく押し上げているのが現状です。
デイトレーダーの年収の構成要素
デイトレーダーは、1日1日のトレードの損益が1年間で合算されて年収となります。
大きく負けてしまうと、1日で1ヶ月分の利益(月収)を飛ばしてしまう可能性もあります。
1年間のトータルで利益より損失が多いと、年収はマイナスになるところが仕事とトレードの決定的な違いです。
どんなに安い給料であっても、定期的にお金が入ってくるありがたみは、なかなか気づきにくいものです。
デイトレーダーの年収から、引かれる税金や控除されるものってあるの?
税金の率は、商品によって大きく変わってきます。
株などの場合、申告分離課税で利益に対して20.315%と一律です。
海外FX口座の場合、累進課税となり、利益によっては最大50%までかかります。
税金に関しては商品によっても変わってきますので、この程度の説明に留めておきます。
利益が出ない限り払う必要はありませんので、前述した1割の中に入って勝てるようになってから心配するぐらいで問題ありません。
控除は、繰越控除というものがあり、1年間で損失が出た時に、損失を翌年以降に繰り越すことができます。
これを行うことにより、翌年に利益から控除することが可能です。
損失の繰り越しが株などの国内の商品は3年間できて損益通算ができます。
注意点として、確定申告を必ず行う必要があることと、取引の有無にか関わらず毎年確定申告を行わないと繰り越すことはできません。
また、海外FXは損益通算ができませんので、繰越控除の対象とならないので気をつけましょう。
デイトレーダーは、最高でどれくらいの年収まで目指せるか?
デイトレーダーにおいては、最高の上限は存在しません。
青天井です。
参考までに、冒頭で述べた3人は年収10億円~100億円クラスと予想されますので、非常に夢のある稼ぎ方だとは思います。
数字が大きすぎてなかなかピンときませんが、それでも高額の宝くじが当たる確率よりは充分高いと考えられます。
その代わり、最低あるいはマイナスになる期間も長いです。
成功するまで、決して諦めないという気持ちが重要になります。
デイトレーダーで成功したい人にやってほしい16個のこと
ここからは、デイトレーダーで成功したい人にやってほしい16個のことを、項目別に紹介します。
まずは生き残る
上記で述べた通り、トレードでは9割の人が負けていると言われています。
利益を出すためにトレードを始めるのですが、普通にやって勝てるようなものであれば苦労はしません。
まずは少しでも長く生き残り、その中の実践・検証で知識やスキルを少しずつ集めていきましょう。
近道はないと考え、真面目に継続
デイトレーダーに近道はありません。
人によっては成功するまで10年以上かかったケースもあります。
毎日ひたすら勉強、実践、検証の繰り返しです。
イメージと違うかもしれませんが、今成功している方々はごく一部の天才を除き真面目にやっているでしょう。
トレード日誌をつける
デイトレーダーは基本的には毎日トレードを行うので、他のトレードスタイルと比べて試行回数が増えます。
同じ手法を10回行った勝率・金額よりも100回行った勝率・金額の方が信頼度が高く、良いデータです。
そのデータを活かすためにも、トレード日誌をつけましょう。
自分の長所、短所を知るのにも有効です。
必勝法は存在しないことを認識する
必ず勝ちたくなるのが心情ですが、そういう方法があれば誰もが大金持ちです。
初めの頃は、ありもしない必勝法を求めたくなる可能性が高くなります。
予め必勝法はないことを知っておけば、余計な遠回りをしなくて済むことが多いです。
ギャンブラーとトレーダーの違いを認識する
ギャンブラー=トレーダーという考え方を稀に見ます。
何の優位性、ルールもなくただエントリーするのがギャンブラーです。
頼れるのは運のみで、トレードをお金儲けの手段と考えています。
一方、トレーダーは優位性のある所でしかエントリーしません。
ルールをしっかりと決め、ルールを破るとギャンブラーになることを認識しています。
上記で挙げたトレード日誌の記録、日々の地道な検証、実践により少しでも運以外の要素を上げている状況です。
トレードをビジネスと考えています。
世の中のイメージに惑わされず、自分で検証
株=借金というイメージや、FX=借金というイメージが未経験の方は意外と多く持っている傾向にあります。
ご存知の方も多いかと思いますが、株は現物取引のみ、FXは海外FXのみにすれば借金は100%ありません。
また、レバレッジの高い商品は危険だと考える人も多い傾向にあります。
大量に資金を投入して大量にトレードすればもちろん危険ですが、レバレッジが高いということは少ない金額でも充分に利益が狙えます。
トレードに使う資金が少なくてすむので、どちらかと言えばレバレッジが高い商品の方が安全です。
こういった判断を、自らトレードすることによりできるようになります。
勝つことより、負けないことを考える
生き残ることが大事なので、負けないことを優先して考えます。
例えば、1日の間で何度かトレードをしてある程度の利益が出たら、時間があってもその日のトレードは終了です。
これで、少なくてもその日の負けはなくなります。
更にトレードすると利益を上乗せできるかもしれませんが、今度は損失になり最終的に1日トータルで負けるということはよくあることです。
勝っている内に勝ち逃げしておきましょう。
可能であれば、浮いたお金でスタート
トレードするお金の種類が大事なお金になると、金額に関係なく負けられないという意識が大きくなります。
そうなると、正しいトレードができなくなる可能性が高くなります。
例えば、ちょっとした副収入が入った時、外での飲食を控えて浮いたお金などでスタートすることが望ましいです。
株ではこの条件でのトレードは厳しいと思いますが、先物、FX、バイナリーオプションあたりは充分な元手となります。
いきなり大量の資金を口座に入れない
トレードにおいて、資金が多くあった方が少ないより有利であることは間違いありません。
ただ、本などで勉強したからと考えて、いきなり大量の資金を口座に入れて無茶なトレードをする方が多い傾向にあります。
初心者の方が、すぐに勝っている1割の方に入ることは非常に難しいと考えます。
この行動は、他のことで考えると危険度が分かりやすいです。
例えば車の運転で考えると、教習所の学科が終わって初めて車の運転をするときにフェラーリで高速道路を走るぐらいの危険度です。
しかも、それを危険と教えてくれる教官はいません。
医学生で例えると、学校で医療のことを学んだ段階で名医でも難しい手術の執刀医を担当するぐらいの危険度です。
しかも、それを危険と教えてくれる先生はいません。
口座にいくら入れても個人の自由ですが、生き残るためにも少額からのスタートをおすすめします。
浮いたお金のスタートが望ましい理由は、こちらの項目も関連しています。
短期間で儲けようとしない
短期間で儲けようとすると、その分損をする可能性も増える可能性が高いです。
月利100%を狙うより月利10%を狙う方が、はるかにリスクも少なく容易です。
早く成功したいという気持ちを持つ方が多いかもしれませんが、焦らずに長期的な目線で挑戦しましょう。
トレード回数×トレード時間=リスクと知る
トレードは、回数が多く、時間が長くなればなる程リスクが増えます。
エントリーすること自体がリスクをとって利益を狙う行動になるので、その回数や時間で増えるということです。
加えて、1回目のトレードと10回目のトレードでは、集中力も相当の差があります。
また、時間が長くなればどういう動きをするのかが難しくなり、誰かの発言で動くことも多くあります。
待つことを意識する
チャートを見ていると、いつエントリーしてもチャンスと勘違いしてしまいがちですが、本当のチャンスはそこまで多くはありません。
高確率で勝てるところは、平常時はどの商品でも大体1日に1回~3回程度の頻度と思われます。
チャンス以外のところではエントリーせず、じっと待ちましょう。
これを意識すれば上記のトレード回数も自然と少なくなり、相乗効果が生まれます。
デイトレーダーは、トレードスタイルの最高難易度であることを認識する
デイトレーダーは、スイングトレーダーや中長期トレーダーよりも難易度が高いです。
持っている時間が短いので、よく分からない動きに巻き込まれる事故の可能性は減ります。
ただ、その分素早い判断が必要です。
相場というものは、時々思わぬ方向に動き出します。
その際に、素早く的確な判断が必要です。
エントリーする前に、計画をたてておく
ここまで来たらエントリー、ここで利確、ここで損切りなど最初から最後までの計画を全てエントリー前に決めておきます。
決めた通りに行うことが難しい場合は、エントリーした時点で全ての注文を出しておくことが重要です。
大きく損失を出すことの主な理由は、エントリーの段階で損をした時のことを想定していないケースが考えられます。
勝つことはできても、勝ち続けることは難しいと認識する
デイトレーダーにとって、一時的に勝つことは難しくありません。
ただ、月間、1年間、5年間と期間が延びると難しくなります。
また、アベノミクスなどの、誰がデイトレーダーをやっても勝ちやすい相場もあったことも事実です。
今自分が勝っているのは、相場に助けられているだけという可能性を常に疑っておけば、少しずつ実力もついてくるものだと思います。
資金管理の重要性を認識する
大量の資金を口座に入れない、浮いたお金でトレードすることは資金管理となります。
海外FX、バイナリーオプションなどは入金した金額以上に損をすることはありません。
それに、少額でも充分に利益の出るトレードができます。
利益が入金した額以上になった所で入金額を出金してしまえば、負けはありません。
その後は利益の運用となり、精神的に安心してトレードを行えます。
後はある程度まとまった利益が出た時にこまめに出金すれば、仮に不測の事態で口座の資金が全てなくなっても冷静でいられます。
これからデイトレーダーになる人へのアドバイス
長々と述べましたが、大事なのは資金管理・真面目に継続・待つ意識です。
この3点を抑えておくだけでも、何もしない人と比べて結果は相当違ってくるはずです。
9割の人が負けている理由の一つとして、何も考えずにデイトレーダーをスタートする人が意外と多いからではないでしょうか。
さいごに
デイトレーダーの年収、税金、控除、成功のためのアドバイスをお伝えしました。
実践経験がないと分からないことが多いと思いますので、ひとまず少額から始めてみることをおすすめします。
最終更新日:2020年6月11日