アナウンサーの年収を徹底解説|給料・初任給手取り・賞与(ボーナス)・各種手当
テレビで目にしない日はないほど、いつでも大活躍している「アナウンサー」。
これだけ、テレビに出てるから芸能人と同じくらいの年収を稼いでいても不思議ではありませんよね。
そのイメージから、芸能人やYouTuberと同じくらいアナウンサーに憧れている人も少なくないでしょう。
たしかに、アナウンサーの年収の高さは昔からよく耳にします。
では、実際の年収はどれくらいなのでしょうか?
「アナウンサーの年収っていくらなの?」
「アナウンサーになりたいけど給料はどれくらいなんだろう?」
あなたのアナウンサーの年収に対する疑問を、この記事が解決します。
この記事を読めば、アナウンサーの細かい年収事情を知ることができますよ。
ぜひ参考にしてください。
アナウンサーの年収は550万円〜1200万円が相場
アナウンサーの年収相場はおおよそ550万円〜1200万円です。
これは日本企業全体の平均年収よりも高い水準となっています。
年収に幅があるのは、アナウンサー自身の人気や年齢、勤務先によって給料に大きな違いがあるためです。
アナウンサーの初任給は、月23万円〜25万円が相場
新卒の初任給は月収23万円〜25万円で、年収は350万円程度です。
手取りだと、月におおよそ20万円強で年収は270万円前後になります。
充分な給料ではありますが、意外に少なく感じてしまいますよね。
このように初年度は一般企業とたいした差はありませんが、キャリアを重ねると年収は一気に上がっていきます。
ちなみに、勤務している局によって金額は多少前後します。
アナウンサーの年収・給料の構成要素
アナウンサーの年収は、「基本給」「各種手当」「ボーナス」の構成になっている場合が多いです。
ただ、フリーランスのアナウンサーはボーナスや各種手当はなく、完全に「歩合」となります。
基本給・能力給などはどうなっているの?
会社員なので、テレビ番組に何本も出演したとしても固定の基本給は変わらず、能力給はありません。
そのことからも、人気が出て各局に引っ張りだこな状態であれば、年収を上げるためにもフリーランスになって「歩合」制で働いた方が良いかもしれません。
ちなみに、局のアナウンサーがテレビなどの企画で賞金をゲットしても、貰うことはできません。
賞与(ボーナス)はどれくらい?
ボーナスは、夏冬の年2回、合計で4ヶ月分となっています。
各種手当てはどういったものがある?
衣装手当、家族手当、住宅手当、役職手当、残業手当などがあります。
朝が早く夜も遅いことが多いため、早朝手当、深夜手当として残業手当の金額が特に高くなります。
各種手当に関しては、勤務先、雇用形態によって差があることも注意です。
このように、テレビ局の福利厚生は全体的に手厚くなっています。
アナウンサーの雇用形態別の年収を見る
アナウンサーは正社員、契約社員、フリーランスで年収が大きく異なります。
雇用形態ごとに見ていきます。
正社員の場合のアナウンサーの年収
平均年収は、おおよそ500万円〜2000万円です。
年収の金額に幅があるのは、勤務先によって年収が大きく異なるためです。
正社員の場合の最大のメリットは、契約社員やフリーランスに比べて圧倒的に安定しているところでしょう。
フリーランスの方が年収が上になる可能性もありますが、充実の福利厚生、ボーナス、リスクが少ないことを考えれば正社員として働き続けることにもきちんと価値はあります。
契約社員の場合のアナウンサーの年収
キャスターやリポーターを主に任される契約社員は、そのほとんどが年棒制です。
正規雇用されているテレビ局のアナウンサーに比べて、当然ボーナスもありませんし、年収は400万円に満たないとも言われています。
正社員のように衣装代や家賃補助などの各種手当が出ることもほとんどありません。
ただ、正社員として入社することにハードルの高さを感じている場合、自分が働きたい局を選んで実際に働けるので、良い方法とも言えます。
あくまで契約社員なので、1年毎に契約を終了されるリスクがあることには注意が必要です。
フリーランスの場合のアナウンサーの年収
おおよその平均年収は1500万円以上と言われています。
フリーランスの年収は、アナウンサーの人気によって大きく変わってきます。
ただ、大抵フリーランスになるアナウンサーはそもそも人気が高いことが多いので、会社員時代よりも年収が上がることが多いです。
もし人気アナウンサーとして各局で引っ張りだこになれば、CMやドラマなどに出演できるようになるため、年収1億円以上も夢ではありません。
しかし、中には実力・人気不足で仕事が貰えず、更に会社員時代の各種手当がなくなる分、年収が減ってしまう人もいます。
年収に格差が激しいのも、フリーランスアナウンサーの特徴でしょう。
アナウンサーは、最高でどれくらいの年収まで目指せるか?
地上波民放キー局で働けば、年収2000万円までは目指せます。
ただ、それ以上となると、フリーランスのアナウンサーになるしかありません。
フリーランスのアナウンサーになれば、人気や知名度によっては1億円以上も狙えるでしょう。
実際に、現在活躍中の人気フリーアナウンサーの年収は2億円を越えるとも言われています。
人気のフリーアナウンサーになれば、芸能人と同じ様にテレビ番組出演、CM出演、講演会などのギャラによって年収を一気に増やせます。
アナウンサーはどういった勤務先だと年収が高くなるか?
基本的には、ラジオ局よりもテレビ局に勤めているアナウンサーのほうが年収は高くなります。
テレビ局の中でも地上波民放キー局で働くことができれば、地方局で働くよりも高い年収が見込めます。
NHKのアナウンサーの年収も充分高いのですが、それでも民放キー局の方が上回っています。
地上波民放キー局で働く場合の年収
民放キー局だと20代で年収500万円、30代、40代ともなると年収1000万円に到達します。
頑張りによって年収1000万円以上の2000万円も夢ではなく、アナウンサーになるなら最も目指すべき場所だと言えるでしょう。
フジテレビで働く場合の年収
フジテレビでの平均年収は1482万円です。
テレビ朝日で働く場合の年収
テレビ朝日の平均年収は1387万円です。
TBSで働く場合の年収
TBSの平均年収は1586万円です。
日本テレビで働く場合の年収
日本テレビの平均年収は1372万円です。
NHKで働く場合の年収
NHKの公式サイトの「よくある質問集」に記載してある「30歳で531万円、35歳で665万円(2019年度)」という情報から、NHKのアナウンサーの平均年収もおおよそ500万円~700万円ぐらいになると考えられます。
2019年度の年収として、「全国職員の場合、課長クラスで913万円、部長クラス1173万円、局長クラスで1428万円」という記載もありましたので、キャリアを重ねることで1000万円越えも狙える可能性はありそうです。
一般的に見ると充分高い年収ですが、30代で1000万円に到達できる民放キー局のアナウンサーよりは低い水準と言えるでしょう。
地方局で働く場合の年収
地方局では人気に格差がある場合が多く、アナウンサーによっては民放キー局に匹敵する稼ぎの人もいます。
年収の相場は、年収500万円〜1000万円になると言われています。
テレビ東京で働く場合の年収
テレビ東京の平均年収は1411万円です。
毎日放送(MBS)で働く場合の年収
毎日放送の平均年収は1311万円です。
ラジオ局で働く場合の年収
テレビ局に比べると年収は低くなります。
局によっては、契約社員やフリーランスのアナウンサーが働いている場合も多いです。
年収はおおよそ300万円〜600万円程度となっています。
アナウンサーとして年収をアップさせたい人にやってほしいこと
年収を上げるためには、とにかく実績を積んで存在を認めてもらうしかありません。
その結果、実力、知名度、人気が上がれば、直接年収アップにも繋がっていきます。
役職につく
アナウンサーは、役職がつくことで年収が上がっていきます。
もちろん、役職がより上になればなるほど更に年収は上がります。
在籍している場所で実績を積んで、係長、課長、部長と昇進を目指しましょう。
フリーランスになる
局のアナウンサーとしてある程度の人気を獲得できたなら、フリーアナウンサーになれば年収が上がるかもしれません。
会社員としての福利厚生やボーナスは貰えなくなってしまいますが、人気のあるアナウンサーであれば年収はほぼ確実に上がります。
年収2000万円より上を目指すなら、安定を捨てる覚悟を決めましょう。
地方局で実績を積む
地方局で年収を上げようとしても、どうしても限界があります。
ここは、実力と人気をつけてから民放キー局の中途採用試験を狙いましょう。
民放キー局で働ければ、一気に年収アップの可能性が出てきます。
更に人気も知名度も全国区になることで、その先のフリーアナウンサーの道も見えてくるかもしれません。
人気フリーアナウンサーの推定年収
フリーアナウンサーの推定年収ランキングからトップ10を紹介します。
あくまで週刊誌で発表されたものを基準にした推定年収のランキングなので、参考としてご覧ください。
まずは、フリー女性アナウンサーの推定年収ランキングトップ10です。
- 1位:加藤綾子さん 2億円
- 2位:夏目三久さん 2億円
- 3位:安藤優子さん 2億円
- 4位:新井 恵理那さん 2億円
- 5位:高橋真麻さん 1億7000万円
- 6位:草野満代さん 1億5000万円
- 7位:有働由美子さん 1億5000万円
- 8位:滝川クリステルさん 1億4000万円
- 9位:永井美奈子さん 1億3000万円
- 10位:三雲孝江さん 1億2000万円
続いてフリー男性アナウンサーの推定年収ランキングトップ10です。
- 1位:古舘伊知郎さん 6億5000万円
- 2位:みのもんたさん 4億8000万円
- 3位:宮根誠司さん 3億円
- 4位:小倉智昭さん 3億円
- 5位:徳光和夫さん 2億4000万円
- 6位:池上彰さん 2億2000万円
- 7位:羽鳥慎一さん 2億円
- 8位:福澤朗さん 2億円
- 9位:久米宏さん 1億5000万円
- 10位:草野仁さん 1億1000万円
女性アナウンサーはフリーになると、芸能事務所に所属することがほとんどです。
一方、男性アナウンサーは1位の古舘伊知郎さんのように自身で事務所を立ち上げることがあるため、女性アナウンサーに比べると年収は高くなります。
これからアナウンサーになる人へのアドバイス
これからアナウンサーを目指すなら、まずは地上波民放キー局のアナウンサーを目指しましょう。
仮に地方局に勤めた場合、初年度ではそこまでの差がなくても、キャリアを重ねるごとに年収の差が露骨に出てきます。
給料の中で残業手当が多くなりがちなのもアナウンサーの特徴として把握しておきましょう。
早朝の番組のために深夜3時から出社することもありますし、睡眠時間が充分にとれないこともよくあるので、覚悟をしておきましょう。
また、アナウンサーが「人気商売」であることも、今の段階で理解しておくべきでしょう。
アナウンサーは、あなたが人気になればなるほど年収が上がっていく職業です。
そのためにも、人気アナウンサーになるための準備を今からしておくことをおすすめします。
大衆を惹きつけるためには、あなた自身が魅力的な人間になる必要があります。
流暢に話す技術はもちろんですが、ルックスも同じくらい重要なので今から意識して磨くべきです。
アナウンサーは倍率1,000倍以上とも言われる非常に狭き門なので、とにかく自分自身の魅力を高めて事前に準備しておきましょう。
さいごに
この記事で、アナウンサーが勤務先や雇用形態など様々な要因で年収が変わる職業だと分かっていただけたと思います。
基本的には他の業種よりも高い年収ではあるのですが、全てのアナウンサーがそうだとは限りません。
テレビ局勤務でも契約社員だと思ったよりは稼げませんし、フリーランスでも人気も実力もなければ全く稼げない場合もあります。
しかし、人気が出れば年収1億円以上を稼げる夢のある職業であることもまた事実です。
皆さんは、いつも目にしているアナウンサーの年収を知ってどう思われましたか?
アナウンサーをこれから目指す人や、アナウンサーの年収を調べていた人にとって、この記事が少しでも役に立てば幸いです。
最終更新日:2020年7月21日