37歳・38歳・39歳の平均年収。手取り・中央値・男性女性別・大卒高卒など学齢別にも解説
仕事の対価としていただけるお給料。
一般的には年齢や経験に比例して収入は上がっていくものです。
業種や会社によって多少のばらつきはあるものの、同世代がどのくらいの年収なのかはやはり気になるのではないでしょうか。
今回は働き盛りの30代後半、つまり37歳、38歳、39歳のお給料事情について迫ってみましょう。
37歳・38歳・39歳の平均年収と手取りは、それぞれいくら?
37歳・38歳・39歳と言えば、会社の中でもちょうど中堅。
企業内であれば係長へ昇進する人もこの年齢から現れます。
昇進して責任は重くなる一方、お給料にもしっかりと反映され、年収が上がってくるのもこの年齢です。
平均年収と手取り額の平均をそれぞれ見てみましょう。
年齢ごとの平均年収
まずは年齢ごとの平均年収です。
男女共に合わせた平均年収がこちら。
- 37歳の平均年収:480万円
- 38歳の平均年収:489万円
- 39歳の平均年収:494万円
年齢ごとの手取り額
続いてサラリーマンの場合の手取り金額を見てみましょう。
社会保険料や各種税金を引いた平均年収がこちら。
- 37歳の手取り額:397万円/年
- 38歳の手取り額:406万円/年
- 39歳の手取り額:410万円/年
37歳・38歳・39歳の年収の中央値はどのくらい?
平均年収を見てみていかがだったでしょうか?
予想よりも高いと感じましたか?
平均年収は年収の高い方も含まれているので、一般的な数字はこちらの中央値を参考にした方が良いかもしれませんね。
中央値とはデータのちょうど真ん中にくる数字です。
平均中の平均ですね。
37歳・38歳・39歳の年収中央値
- 37歳の年収中央値:460万/年
- 38歳の年収中央値:480万/年
- 39歳の年収中央値:500万/年
と、きれいに20万円ずつ差が出る結果となっています。
37歳・38歳・39歳の年収分布
続いて37歳・38歳・39歳の年収分布図を見てみましょう。
平均値と共に何%くらいの人がより多くの年収を得ているのか、一体どんな仕事をしているのか、転職で給料アップにたどり着けるのか?を検証してみます。
37歳・38歳・39歳で、年収700万円以上・年収1000万円以上はどのくらいいる?
平均年収700万円以上となると、ぐっと割合が低くなります。
- 年収700万円以上の割合:約9.4%
- 年収1000万円以上の割合:1.5%
と全体の10%にも満たないのです。
男女ごとの37歳・38歳・39歳の平均年収。性別で年収に差は出る?
続いて男性と女性の差を見てみましょう。
男女は平等に働いて同一の賃金を貰えるとは言うものの、性別で年収に差が生じています。
年齢ごとの男性の平均年収
まずは男性の平均年収はこちら。
- 37歳男性の平均年収:525万円
- 38歳男性の平均年収:535万円
- 39歳男性の平均年収:540万円
年齢ごとの女性の平均年収
続いて女性の平均年収はこちら。
- 37歳女性の平均年収:390万円
- 38歳女性の平均年収:394万円
- 39歳女性の平均年収:399万円
大きく差が開いています。
30代後半の女性は結婚や妊娠・出産・子育てによりキャリアを一度停止したり転職をしたりしている方が多く、時間の制限がある中で働いている方も多いです。
そのため年収に差が生じています。
都道府県別に見る37歳・38歳・39歳の平均年収。地域で年収に差は出る?
年収は都道府県でも大きな差が出ています。
どんなにしっかりとしたキャリアがあっても、やはり地方都市へ行くと年収は下がり、都市部では高くなる傾向にあります。
これからIターンやUターンで地元に戻ろうかと考えている方は、まずその地域で年収はどうなるのか?をしっかり検証しておく必要がありますね。
37歳・38歳・39歳の平均年収が高い都道府県トップ10
以下のランキングでは、それぞれの年齢の地方ごとの平均年収を記載しています。
ランキングは38歳男性の平均年収を基に並び替えています。
1位:東京都(37歳:655万円、38歳:671万円、39歳:688万円)
2位:愛知県(37歳:611万円、38歳:623万円、39歳:632万円)
3位:神奈川県(37歳:587万円、38歳:599万円、39歳:605万円)
4位:大阪府(37歳:576万円、38歳:587万円、39歳:599万円)
5位:三重県(37歳:554万円、38歳:563万円、39歳:571万円)
6位:滋賀県(37歳:550万円、38歳:561万円、39歳:571万円)
7位:兵庫県(37歳:548万円、38歳:558万円、39歳:567万円)
8位:茨城県(37歳:546万円、38歳:557万円、39歳:567万円)
9位:栃木県(37歳:541万円、38歳:551万円、39歳:556万円)
10位:京都府(37歳:539万円、38歳:549万円、39歳:556万円)
となっています。
やはり東京が一位で、大きな都市が続きますね。
愛知県は特に車産業のおかげで平均年収が底上げされています。
最下位は沖縄県の410万円
都道府県別の平均年収ランキング、最下位は沖縄県の年収410万円です。
沖縄は全体的に物価が安く、年収は低くとも豊かな暮らしができる県です。
東京などの都会で働き貯金をして、沖縄に移住される方も多いですね。
1位と最下位では261万円も差がつく
1位の東京と最下位の沖縄では、平均年収に261万円もの差が出ている結果となっています。
261万円というと相当な金額ですよね。
高い収入を目指す方は東京での仕事を探すと良いでしょう。
雇用形態別に見るの平均年収
続いて雇用状態別の平均年収を見てみましょう。
37歳・38歳・39歳というとちょうど就職氷河期世代にあたります。
近年はこの世代を救うと銘打って氷河期世代に絞った求人募集などもされていますが、正社員として仕事をしたくともできないという現状の方も多いでしょう。
雇用形態によってやはり年収は差が出ます。
正社員の37歳・38歳・39歳の平均年収
まずは正社員の平均年収を見てみましょう。
- 37歳正社員の平均年収:380万円
- 38歳正社員の平均年収:402万円
- 39歳正社員の平均年収:430万円
となっています。
正社員と言えどもいつ仕事がなくなるか分からないこの時代、しっかりと将来設計を立てておきたいですよね。
契約社員の37歳・38歳・39歳の平均年収
続いて契約社員の平均年収を年齢別に見てみましょう。
- 37歳契約社員の平均年収:330万円
- 38歳契約社員の平均年収:340万円
- 39歳契約社員の平均年収:350万円
契約社員は有期の社員のことです。
正社員よりは自由に時間が使えますが、年収はやはり下がりますね。
派遣社員の37歳・38歳・39歳の平均年収
では派遣会社からの派遣社員の平均年収を見てみましょう。
派遣社員は能力が高ければ高収入も期待できます。
派遣社員は年齢によって収入が左右されることがありません。
派遣社員の平均年収は280万円ほどとなっています。
が、能力に大きく左右されるので資格を持っている派遣社員などであれば年収400万円を超える方もいます。
アルバイト・パートの37歳・38歳・39歳の平均年収
アルバイト、パートの年収も年齢とは比例しません。
アルバイト、パートとして働く方の平均年収は260万円くらいから280万円の間とされています。
学歴別に見る37歳・38歳・39歳の平均年収
学歴がかなり重視される日本では、最終学歴によって年収に差が出ています。
30代も後半になって最終学歴が関係あるの?と思ってしまいますが、やはり大学卒は有資格者も多く年収も高い傾向にあります。
大卒37歳・38歳・39歳の平均年収
まずは大学卒の平均年収を見てみましょう。
- 大卒37歳の平均年収:390万円
- 大卒38歳の平均年収:400万円
- 大卒39歳の平均年収:444万円
ほどとなっています。
高卒37歳・38歳・39歳の平均年収
続いて高校卒業者の平均年収をチェックしましょう。
- 高卒37歳の平均年収:350万円
- 高卒38歳の平均年収:360万円
- 高卒39歳の平均年収:370万円
やはり大学卒の方と比べると、少し年収が下がりますね。
中卒37歳・38歳・39歳の平均年収
続いて中学卒の平均年収ですが、こちらははっきりと調査されていません。
しかし平均年収は250万円ほどと言われているので、やはり大卒と比べると100万円以上の差が出ます。
専門学校卒37歳・38歳・39歳の平均年収
専門学校卒の方の年収も、年齢別でははっきりとしたデータがありません。
30代の専門学校卒の方の年収は、約350万円ほどとされています。
高校卒とはあまり差がありませんが、大学卒とは年齢を重ねるに連れて差が開きます。
業界別の37歳・38歳・39歳の平均年収
年齢別、学歴別などで平均年収を見てきました。
では、最も稼げる業種は一体何なのか気になりますよね。
平均年収の高い業種をランキング形式で見てみましょう。
38歳を基準に並べています。
1位:金融業界(37歳:543万円、38歳:548万円、39歳:548万円)
2位:総合商社(37歳:518万円、38歳:518万円、39歳:518万円)
3位:通信業界(37歳:505万円、38歳:505万円、39歳:505万円)
4位:メーカー(37歳:468万円、38歳:478万円、39歳:478万円)
6位:メディカル(37歳:468万円、38歳:468万円、39歳:468万円)
7位:建設業界(37歳:453万円、38歳:453万円、39歳:453万円)
8位:広告・メディア(37歳:446万円、38歳:446万円、39歳:446万円)
9位:専門商社(37歳:442万円、38歳:442万円、39歳:442万円)
10位:サービス(37歳:410万円、38歳:410万円、39歳:410万円)
となっています。
どの業種も38歳と39歳の間にはほとんど差がなく、37歳と38歳の間に少し差が出ています。
金融業界が最も稼げる業種となっています。
最下位はサービス業の410万円
業種別ランキングの最下位はサービス業となっています。
サービス業は日々の生活で必ず必要な仕事であるにも関わらず、あまりお給料は良くありません。
1位と最下位では138万円も差がつく
1位の金融業と最下位のサービス業の間には138万円もの差が出ています。
金融業とは銀行や証券業などを指し、サービス業とは接客サービスを行う業種を指します。
どちらも生活に必要な業界であることに違いありませんが、より専門的な知識を求められる金融業の収入が高くなっています。
37歳・38歳・39歳の生活レベル
続いて37差・38歳・39歳の生活レベルを見てみましょう。
例え年収が低くても、生活レベルの見直しで心は豊かに生活していけます。
しかし、やはり平均値は気になるもの。
生活レベルを探ってみましょう。
37歳・38歳・39歳の既婚率はそれぞれどのくらい?
- 37歳の既婚率:69.9%
- 38歳の既婚率:70.6%
- 39歳の既婚率:71.2%
となっています。
3年の間ではあまり差がありませんね。
37歳・38歳・39歳の貯蓄額の平均はそれぞれどのくらい?
続いて気になるのが貯蓄額。
年齢別の貯蓄額はデータがありませんが、30代後半の貯蓄額の中央値は200万円ほどとなっています。
意外と多くありませんよね。
ちなみに、全く貯蓄をしていない人の割合は30代で33%にも上ります。
37歳・38歳・39歳のマイホーム所有率はそれぞれどのくらい?
こちらも30代後半のデータを見てみましょう。
30代後半のマイホーム所有率は66%となっています。
37歳・38歳・39歳のマイカー所有率はそれぞれどのくらい?
30代のマイカー保有率は76%となっています。
都市部の方は車は必要に感じないようで、保有率が下がります。
37歳・38歳・39歳からの年収アップを目指すなら?
30代後半に差し掛かった37歳、38歳、39歳からで年収アップは目指せるのでしょうか。
少し前までは30代後半の転職は難しいと言われていましたが、最近は経験も知識もある30代後半、中堅クラスの人材は多く求められています。
転職活動が上手くいけば年収アップも夢ではありません。
年収アップを目指すのなら、転職エージェントに登録したり、経験を活かせる業種での転職がとても有効です。
まとめ
今回は37歳・38歳・39歳の働き盛の年代に注目して平均年収や稼げる業種などをご紹介しました。
転職が身近になった現代では、転職と同時に年収アップも望めます。
ぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
最終更新日:2019年10月30日