年収100万円の暮らしとは?手取りは?一人暮らしはできる?気になる生活レベルを徹底解説


皆さんは今の仕事や生活に満足していますか?

仕事に対する優先順位は年収の高さ、やりがい、プライベートの充実など人によって様々ですよね!

総務省の統計によると、東京都の平均年収は612万円とされています。

年収が612万円の場合、海外旅行や外食を楽しんだり貯蓄をすることもできるでしょう。

では、年収が100万円の場合はどのような生活になるのでしょうか?

平均年収よりもかなり低い年収になりますが、一人暮らしは可能なのか?貯蓄はできるのか?など色々と気になりますよね!

今回は、扶養内で働きたい、プライベートを充実させたいなどの理由で年収100万円の道を選ぶ人たちの生活レベルや税金のことなどについて、詳しく見ていきたいと思います。

年収100万円を月収で換算すると額面で幾らになる?

年収100万円を月収に換算すると額面では約8万3,000円になります。

全国平均の家賃は約4万7,000円程度で、中でも関東地方の平均家賃は全国で最も高く約5万7,000円程度となっています。

そう考えると額面で約8万3,000円の収入で一人暮らしをするのはなかなか厳しい状況だということが分かりますね。

年収100万円を稼ぐ人たちのほとんどは、配偶者や親の扶養に入っていてアルバイトやパートとして働いている人たちです。

それ以上働くと扶養を外れたり税金を払うことになるため、あえて年収100万以内に抑えて働いている人が多いと考えらます。

東京都の最低賃金が1,013円ですから、週4回で5時間のアルバイトをすると年収が100万円を得ることができます。

年収100万円は、手取りにすると幾ら?税金は?

年収100万円の場合、扶養に入っている人がほとんどだと思います。

中には高校や大学に通いながら稼いでいる人もいるでしょう。

扶養に入れる年収の場合所得税は非課税です。

住民税は都道府県によって若干違いますが、年収が約100万円までは非課税で、100万円を超えると均等割と言われる5,000円前後の税金が発生する可能性があります。

そのため、あえて年収100万円以内に抑えて調整しながら働いている人も多いのです。

年収から引かれる所得税・社会保険

年収が100万円の場合には所得税の計算の元になる課税所得金額が0になるため、税額も0となります。

社会保険に関しては、勤務時間が週20時間を超えるようだと雇用保険に加入しないといけなくなります。

金額は一般的な業種だと月収の0.3%ですので、月収が83,000円の場合は249円ほどとなります。

所得控除はどのようなものがある?

所得控除は全部で14種類あります。

どの所得控除も誰もが受けられるものではなく、受けるためには一定の条件が設けられているため、自分が当てはまるのかどうか、自身でチェックが必要となります。

医療費控除や社会保険料控除はご存知の方も多いと思いますが、災害や盗難による損害を受けた場合に適用される雑損控除や小規模企業共済等掛金控除などはあまり認知されていません。

まずは全ての控除に目を通して、自身が当てはまるものをチェックするようにしましょう。

独身かそうでないかによっても変わる?

自身が世帯主として配偶者や子供を扶養している場合、その分も控除の対象になります。

これを配偶者控除と言います。

家庭を持つことで控除額は大きく変わってくるため、こちらもしっかりとチェックが必要です。

年収100万円の生活レベルをチェック!

年収100万円を稼ぐ人の生活はどのようなものなのでしょうか?

年収100万円で扶養に入っていない人の場合の貯金や家賃について、細かく分けて見ていきましょう。

地域による生活レベルの違いは?

年収100万円で一人暮らし生活をする場合、都心部に住むのは余程の訳あり物件でなければ無理でしょう。

家賃や物価の安い地域で家を探し、節約生活をする必要があります。

食費や光熱費などの必要最低限の支払いで収入のほとんどを使ってしまうことになるため、無駄遣いや定期的な外食などは難しいと考えられます。

貯金レベルは?

年収が100万円程度の人は収入のほとんどが必要最低限の生活費に回ってしまうため、基本的にお給料を貯蓄に回す余裕はほとんどありません。

できるとしても月に1万円以下と考えた方が良いでしょう。

毎月必ず貯金をしたいという人は、定期預金の契約をすることをおすすめします。

家賃の相場のレベルは?

年収100万円で一人暮らしをしている場合、家賃の相場は2万5,000円程度に収めなければなりません。

築年数が古く、駅から遠い徒歩20分などの辺鄙な場所にある物件であれば2万5,000円程度の物件を見つけることも可能でしょう。

しかし、狭かったり内装がぼろぼろになってしまうのは否めないかと思います。

古い物件だと風呂なし共同トイレというところもあるでしょう。

壁の薄さや共用部分の使い方には充分注意しましょう。

車は持てる?

年収100万円で車を所有するのは、ほぼ無理に近いと言えるでしょう。

駐車場代やガソリン代などの維持費だけでも月にかなりの出費になるので、生活費を切り詰めても難しいというのが現実だと思います。

田舎や離島で駐車場代がかからない、または車の維持費を会社が負担してくれるなどのかなり特別な条件がない限りは難しいでしょう。

年収100万円以上で結婚している人の割合は?

正確な数字を見つけることはできませんでしたが、年収100万円では家族を養っていくことは到底難しいため、割合としてはかなり少ないのではないでしょうか。

しかし、共働きで家計をやりくりしたり極力節約した生活を心がけていくのであれば、暮らしていくのはもちろん可能です。

子供を育てていくことになった時、年収100万円では将来的にかなり厳しい状況になるので、早めに貯蓄を始めたり転職を視野に入れる必要があるでしょう。

年収100万円のメリットは?

旦那さんや親の扶養に入ることができる、ということが挙げられるでしょう。

少しでもオーバーすると扶養に入れなくなる可能性があるため、きちんと計算しながら働く必要があります。

年収100万円の場合、働く時間数は正社員と比べるとかなり少ないことが予想されます。

その分プライベートを充実させることができるのは、大きなメリットと言えるでしょう。

年収100万円のデメリットは?

年収100万円で扶養に入っておらず一人暮らしの場合は、かなり切り詰めなければ生活していくことができません。

友達と食事に出かけたり服や靴などにお金をかけられないという部分は、デメリットと言えるでしょう。

また住宅ローンを組めなかったり、カードの支払い限度額が低く設定されるなどのデメリットなども挙げられます。

年収100万円の人の割合は全体の何%?

年収100万円を稼ぐ人の割合は全体の何%なのか、男女比を見ていきましょう。

男女比や男女別で見る、年収100万円以上の人の割合

2018年のデータですと、年収が100万円以下の人数は男性が97.1万で全体の3.29%、女性が312.7万人で15.94%となっています。

合計すると409.8万人で、全体の8.15%ということになりますね。

女性の方が圧倒的に多いのは、結婚して扶養に入り、扶養の範囲内でアルバイトやパートをしている人が多いからでしょう。

中にはアルバイトをしながら学校に通う学生さんも含まれているでしょう。

年収が100万円以下であれば税金を払わなくて良いため、収入がそれ以上オーバーしないように調整しながら働いている人も多いようです。

年収100万円以上の仕事にはどんなものがある?

年収100万円を稼げる仕事にはどのようなものがあるでしょう?

年収100万円を稼げる職種例10選

年収100万円を稼ぐことができる職種にはどんなものがあるか見ていきましょう。

1.清掃業

清掃の仕事は正社員よりも契約社員や派遣社員が多く、上手く調整すれば年収100万円以内に収めることもできますし、沢山働けば多く稼ぐこともできます。

2.介護職

高齢化社会で介護職の需要は高まっています。

人手確保のため、アルバイトやパートタイムでも働けるように短時間シフトも用意されているのが特徴です。

3.保育士

こちらも需要が高まっているため、非常勤職員の募集も多くなっています。

体力的には大変な仕事ですが、やりがいを感じられる職業ですね!

4.飲食業

24時間営業しているお店も多いため、自分の生活スタイルに合わせて働くことができます。

深夜だと時給がアップするので、短時間で効率的に働くことも可能ですよ!

5.翻訳

フリーランスなら好きな時に働くことができるのが魅力です。

最近はクラウドワークスなどでフリーランスへの仕事依頼が増えているため、自分のペースで働きたい人におすすめです。

6.軽作業

時給自体は決して安いわけではないので、時間数を多くすれば稼げますし、セーブすれば年収100万円以内に収めることも可能です。

単調な作業が好きな人におすすめですよ!

7.アパレル業界

アパレル業界は平均的に賃金が安いと言われています。

しかしファッションが好き、将来独立したいなど、やりがいを感じられる人にとっては魅力的な仕事でしょう。

8.警備員

警備員の仕事も契約社員や派遣社員など外部に委託している場合が多いので、収入の調整がしやすい職業と言えるでしょう。

9.美容師

美容師は手取りが少なく必要経費も高い職業として有名です。

しかし、将来独立を目指せるなどやりがいは充分にあるでしょう。

10.インストラクター

フィットネスクラブのインストラクターや水泳のコーチ、ダンススタジオの講師などは歩合制のところが多く、生徒が多ければ稼げますし、少なければほとんど儲からないという世界なのです。

未経験からでも100万円を超える仕事に転職はできる?

年収100万円というのは高いハードルではありません。

社員での求人を探せば、ほとんどの場合年収は100万円を超えているはずです。

なるべく働きたくない、人と関わりたくないなどの理由で働くことを避けてきた人にとって長時間働くことは、慣れるまで少々大変かもしれません。

しかしアルバイトや契約社員として働いた経験しかなくても、きちんと真面目に働く気持ちがあれば、社員として働くことは充分に可能です。

どんな人材が求められているかをしっかり理解して、面接の際に自分の意思や志をきちんと伝えられるように準備しておきましょう。

年収100万円以上をこれから稼いでいくために必要なことは?

先程も述べた通り、年収100万円というのは決して高いハードルではありません。

正社員になれば最低でも200万円程度は貰えるので、生活の質は一気に変わるでしょう。

将来的に更なるキャリアアップを目指すのであれば、資格を取得するのことをおすすめします。

特別な技能を持っていると採用率も上がり、出世にも繋がりやすくなります。

いつリストラされるか分からない現代において、資格を持っていることはかなりの武器になるはずです。

転職や独立などを視野に入れている場合はどのような資格が必要かを調べて、早めに取得しておくことをおすすめします。

まとめ

年収100万円の場合の生活レベルやメリット・デメリットについてお分りいただけましたか?

冒頭でも述べたように、仕事に対する優先順位は人それぞれです。

年収100万円でプライベートを充実させるのを優先することは、決して悪いことではありません。

しかし扶養に入っていない場合、結婚や老後のことなど将来を見据えた時にきちんと方向転換できるよう、自分にはどんな仕事が向いているか、どんな職種で働いてみたいかなどを前もって考えておくのは良いことだと思います。

今の時代は様々な働き方がありますから、自分らしく人生を楽しむことができる働き方を探していきたいですね!

最終更新日:2020年6月8日

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