本記事では、総合素材メーカーとしてグローバル規模で多角的な事業を手掛ける「東レ株式会社」の転職情報についてご紹介します。
同社はファッション用途から航空・宇宙用途までありとあらゆる製品の「素(もと)」となる素材を提供しており、ものづくりの基盤を支えています。
そんな東レについて、会社概要をはじめ年収や福利厚生、採用情報や面接対策などをお伝えしておりますので、同社への転職を検討している方は参考にしてください。
目次
閉じる東レは1926年創業の素材メーカーです。
事業内容は「繊維事業」「機能化成品(樹脂、フィルム、ケミカル関連、電子情報材料)事業」「炭素繊維複合材料事業」「環境・エンジニアリング事業」「ライフサイエンス事業」これら五つの事業セグメントから成っており、世界各国でグローバルに事業を展開しています。
直近の売上高は2兆2146億円(2020年3月期)で、従業員数は7,568名(2020年3月時点)です。
「わたしたちは新しい価値の創造を通じて社会に貢献します」という企業理念を掲げ、素材産業のリーディングカンパニーとして常に挑戦し続けている点が特徴的です。
東レでは2020年10月現在、研究・技術開発職とシステムエンジニアリング職のポジションを募集しています。
それぞれの具体的な職務内容や応募要項は以下の通りです。
※基本的には上記勤務地の配属になりますが、適性やご経験、組織状況などによって別の勤務地を打診される場合もあります。
※基本的には上記勤務地の配属になりますが、適性やご経験、組織状況などによって別の勤務地を打診される場合もあります。
現在は上述の職種のみの採用となっておりますが、同社では営業職やスタッフ職、工務・エンジニアリング職などの募集も過去に行っていました。
営業職とスタッフ職は技術スタッフやエンジニアなどと協働しながら素材を開発し、世の中に拡げていく仕事です。
具体的な業務内容は職種によって異なりますが、販売活動や商品企画、マーケティング、業績管理、事業企画サポートなど幅広い仕事があります。
一方、工務・エンジニアリング職は技術系職種の数ある職種の内の一つです。
業務内容は装置開発やプラントの設計から導入、保全、改善までを担う職種です。
機械や電気、情報など様々な専門技術を駆使し、同社が持つ世界No.1の設備の実現・維持を推進していく仕事です。
平均年収は2020年度の実績としては720万円となっています。
業界内順位は3位と非常に高水準なだけでなく、平均年収は年々上昇傾向となっており、2019年も前年比+13万円と好調の数字を出しています。
福利厚生については非常に充実しており、長く働きやすい環境が整っています。
実際、平均勤続年数は15年と定着率が高く、社員を大切にしている文化が根付いています。
具体的な福利厚生としては社宅や独身寮などといった住まいの提供から財形貯蓄制度、グループ生命保険、東レ福祉会など老後の暮らしを見据えた制度も充実しています。
東レは、先にも述べたように企業理念に「わたしたちは新しい価値の創造を通じて社会に貢献します」を掲げており、職種に関係なく常に新しいことを考え、社会などに求められている「新しい価値」を生み出すことができる姿勢が求められます。
事業側の側面から見ても有機合成化学や高分子化学、バイオテクノロジー、ナノテクノロジーの四つのコア技術をもとに、様々な新素材を世に送り出し社会のインフラとして人々の暮らしを支えています。
企業理念と事業内容を加味すると、世の中を変えるソリューションを生み出すべく“Innovation”に取り組み続けることができる人材が必要とされます。
東レの転職難易度は、結論からお伝えすると非常に高いです。
理由は、大手素材メーカーの中でも非常に人気な企業であり倍率が高い為です。
書類選考での見極めも重視されており、実際に多くの人が書類選考の段階で振るい落とされ、熱意や志望度、気持ちなどを伝えるに至らないケースが見受けられます。
面接では、東レについてどれだけ調べてきたか、その上で何を成し遂げたいのかという点について重点的に訊かれます。
また、専門職については「実績」や「研究内容」や「技術知識」など専門的な意見を求められる場合があります。
いずれにしても入念な準備が必要なので、準備万端な姿勢で面接に臨みましょう。
大きく分けて2パターンあります。
一つ目は、上述のように面接のポイントを踏まえた事前準備を入念に行い面接練習を行うこと。
二つ目は、“どうしても入社したい”という想いが強い方向けになりますが、期間従業員や派遣従業員などに応募して実績を積み、評価された後に正社員登用制度を利用して正社員になるパターン。
いずれにしても同社への確固たる想いが重要となりますので、何故東レへ入社したいのかという軸を整理して準備を進めていきましょう。
東レへの応募方法の一つとして、求人サイトを活用した手法が挙げられます。
本日時点(2020年10月17日)で東レが掲載されている求人サイトはこちらになります。※一部抜粋
東レへの応募方法の二つ目としてご紹介するのが、転職エージェントを活用した方法です。
担当のキャリアアドバイザーと1対1で個別相談に乗ってもらうことができるだけでなく、応募書類の作成や面接対策、企業研究などのサポートを受けられます。
現在東レの紹介を受けることができるエージェントを一部抜粋してご紹介します。
東レの応募方法の三つ目としてご紹介するのが、自社サイトで公開されている求人情報に直接応募する方法です。
職種ごとに細かく応募要件や仕事概要の説明がありますので、ある程度自分のやりたいことが明確になっている方などにおすすめです。
東レの公式HPはこちら。
https://www.toray.co.jp/saiyou/career/
東レの選考フローは、書類選考と2回の面接になります。
1次面接は現場社員の責任者と人事担当者が担当となり、最終面接は役員が担当します。
一般的にはこのような流れで内定を獲得することになりますが、職種や応募経路、時期などによって面接回数等も異なるため、注意しましょう。
特に最近はコロナ禍でWEB面接なども導入されているので、面接回数が従来よりも多くなる場合もあります。
実際に働いている社員の方や元社員の口コミを紹介します。
口コミサイトopen workによると口コミ件数は総数1,678件確認できます。
数多くの口コミが寄せられていますが、社員の会社に対する評価としては5点満点中3.23点評価を誇っています。
中でも4.7ポイントと非常に高い口コミが多かったのが“法令順守”に関する内容でした。
以下、項目ごとの口コミを紹介します。
前提として非常に大きな会社で事業も多角展開しているので、部署によって雰囲気は異なるようです。
その中で会社全体として多く見受けられた口コミとしては、従業員を大切にし、安全を最優先に掲げ事業を行っている文化が醸成されているといった声を確認できました。
よく言えば堅実で着実に物事を進めていくような雰囲気となっており、保守的な姿勢が窺えます。
部署によって多少の違いはあるものの、過度な残業を良しとしない社風となっています。
平均残業時間は32時間(月)となっており、個人の進捗次第で10時間以内の人もいれば40時間を超える人もいるようです。
休日休暇については非常に満足度の高い口コミが多く見受けられました。
有給休暇取得率は68.6%となっており、ある程度自由に有休を取得できるそうです。
ワークライフバランスについても、非常に良い口コミが多く見受けられました。
フレックス制度、リモートワーク制度などの制度が充実しているだけでなく、社風としても休みを取りやすい雰囲気となっているそうです。
実際に年末年始やお盆などは長い休みとなっており、子供がいる方などにとっても家族との時間をゆっくり過ごすことが可能となり、プライベートも充実させることができます。
キャリアアップとしては、一般的な会社同様、現場での経験を積んだ後に管理職として「マネジメント」をし組織を束ねる役割を担うキャリアアップが一般的です。
特徴的な点としては、東レはジョブローテーション制度があるので自分の希望と適性に合わせて随時職種転換をしながらキャリア形成をすることが可能な点が挙げられます。
事務系総合職(営業、管理、人事等)から技術系職種(研究職やエンジニア等)への転換も充分に可能ですし、逆の転換もできます。
東レは業界の中でもトップクラスの規模を誇る会社なので、同業界で更に規模の大きな「三菱ケミカル」「ブリヂストン」「富士フイルムHD」などといった会社へ転職するケースが多く見受けられます。
また、東レで培った専門的な技術や知見を基にベンチャー企業で事業の立ち上げに関わるなどといったキャリアも見受けられました。
東レへの転職にあたって、よく訊かれる質問とその回答についてご紹介します。
A)寮(独身者向け)、社宅(既婚者向け)制度を完備しています。
各事業場によって内容は異なりますが、社有の建屋や、借り上げ社宅として事業場近隣の物件に安価で入居することができます。
A)欧米・アジアを中心に世界26ヵ国・地域に拠点を持っており、国内外の生産拠点を有機的に連携させ、適地生産・適地販売を行っています。
事業にもよりますが、長期の駐在、短期の出張から通常の取引に至るまで、様々な形で海外と関わる仕事をすることができます。
大手総合素材メーカーとして事業を多角展開し、グローバルで活躍している東レに興味がある方にオススメの企業を3社ご紹介します。
それぞれ、「総合素材メーカー」「事業規模の大きさ」「給与、福利厚生」といった三つの切り口からお伝えします。
東レと同じく化学関連素材を製造・販売している日系大手企業です。
最近ではCMでも広報されているので、名前を知っている方も多いのではないでしょうか。
同社は世界最大のガラスメーカーです。
建築材料や自動車向けなどのガラスを中心に、電子部材やその他の化学関連素材を製造・販売しています。
中でもガラスについては、世界規模で見ても最大手となっています。
素材メーカーとして多角展開手掛ける東レと比較すると、ガラスという特定の分野で非常に高い実績を誇るAGCは大きな違いがあります。
特定の分野で専門的に技術を磨き、製品を作りたいという方にはAGC株式会社が向いていると思います。
同社は知名度は非常に低いと思いますが、グループ全体従業員数80,000名を超えグローバル展開を誇る精密部品メーカーです。
ベアリングという部品において世界トップクラスの実績を誇っているメーカーとして名をはせており、東レと同様グローバル規模で事業を手掛けています。
具体的な事業内容としては、『ベアリング』『モーター』『液晶用バックライト』『センサー』『アナログIC』『無線通信デバイス』『電源』など幅広い部品を社会へ供給。
身近なスマートフォンや家電製品、パソコン、自動車、航空機、ヘルスケア、医療など様々な分野で使われており、私達の生活に欠かせない製品の根幹となる部品を製作しています。
モノづくりを通して会社を支えたい、生活を支える製品作りに関わってみたいと考えている方には向いていると思います。
大塚製薬株式会社は給与面では東レに劣らず、非常に高水準な給与が見込める会社です。
具体的な給与の詳細はこちらです。
事業内容は医薬品業界でヘルスケアがメインとなり、国内・海外で医療関連、消費者関連の活動を行っている日系大手企業ですので、高水準な給与を望む方には向いていると思います。
総合素材メーカーとして日本だけでなくグローバル規模で事業を展開する東レはコロナ渦においても決して無くならない事業を展開しており、多くの求職者が集いますので、転職の難易度は決して低くはありません。
そのため、東レへにどうしても転職したいと強く考えている方は、是非本記事を熟読した上で転職活動を行うことをおすすめします。
引用
最終更新日:2020年12月4日
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