年収1200万円の実態。手取り・生活レベル・職業まで徹底解説


高年収の人はどんな生活をしているんだろう?

どんな職業で税金はどれくらい払っているんだろう?

そんな風に考えたことはありませんか?

知りたくても実際はなかなか聞く機会がなくて分かりませんよね。

そこで今回は、年収1200万円を稼ぎ出す人たちはどんな仕事に就いているのか、生活レベルや税金などについて解説していきたいと思います。

年収1200万円を月収で換算すると額面で幾らになる?

年収1200万円は、月収で換算すると額面ではいくらになるのでしょうか?

賞与が年間で2ヶ月分含まれる場合

年収1200万円の人が貰えるボーナスは、おおよそ322万円と言われています。

ということは

1200万円 − 322万円 = 878万円

これを12ヶ月で割ると約73万円程になります。

年収1200万円で賞与が年間で2ヶ月分含まれる場合、月収に換算すると額面では約73万円となります。

賞与が含まれない場合

賞与が含まれない場合は単純に12ヶ月で割れば良いので、月収に換算すると額面では約100万円ということになりますね!

年収1200万円は、手取りにすると幾ら?税金は?

年収1200万円を手取りにすると、大体880万円前後になります。

この手取り額は扶養控除や配偶者控除などの有無によって変わってくるため、人によって多少の誤差が生じます。

年収から引かれる所得税・社会保険

年収1200万円の所得税はいくらくらいなのでしょうか?

所得税の計算

所得税は以下のような計算式で求めることができます。

課税所得×税率−税額控除額=所得税

所得税がどれくらいになるかを知るためには、まず計算で課税所得を算出しなくてはなりません。

配偶者や扶養する子供がいない場合で計算してみると

課税所得:年収1200万円ー給与所得控除195万円ー基礎控除48万円ー社会保険料控除170万円=787万円

所得税:課税所得787万円×23%ー63.6万円=117.41万円

月額にすると約9万7,000円も支払っているということになりますね!

所得控除はどのようなものがある?

所得控除は全部で14種類あり、医療費控除や寄付金控除などが受けられます。

会社での年末調整では受けることができず、確定申告しなければ控除にならないものもあるので、14種類全てをチェックして、漏れのないように気をつけたいですね!

健康保険や年金の保険料を支払った場合、社会保険料控除の対象になるので覚えておきましょう。

独身かそうでないかによっても変わる?

独身の場合は自分の分だけですが、結婚して家庭を持っている人は、配偶者や子供、両親など家族の保険料を払っている場合その金額も控除の対象となります。

家庭を持つと出費もかさむため、受けられる控除はしっかり受けたいですね!

年収1200万円の生活レベル。勝ち組かどうかをチェック!

年収1200万円を稼ぐ人の生活は一体どれくらいのレベルなのか、気になりますよね!

独身・夫婦二人・子持ち世帯に分けて見てみましょう。

扶養家族の有無による生活レベルの違いは?

扶養家族の有無や相手の収入によって様々な控除が受けられたり、税金も変わってきます。

独身・夫婦二人・子持ち世帯に分けて見てみましょう。

年収1200万円の独身の生活レベル

年収1200万円で独身の場合は、住宅の購入や車の所有も充分に可能なレベルです。

外食やゴルフなどを楽しんでも、充分に貯蓄ができるでしょう。

欲しいものは大抵手に入れることができ、悠々自適な生活が送れるはずです。

将来を見据えて不動産投資や株の売買を始める人も多いと言われています。

年収1200万円の夫婦2人世帯の生活レベル

世帯年収が1200万円というと確かに聞こえは良いのですが、ほとんどの控除が受けられないため、あまり余裕のある暮らしはできないでしょう。

しかし平均的な世帯年収よりは高いので、適度な旅行や外食程度は充分楽しむことができるレベルです。

年収1200万円の子持ち世帯の生活レベル

世帯年収1200万円は子持ち世帯の平均世帯年収よりは高いため、生活や習い事の費用などに困ることはないでしょう。

子持ち世帯になると住宅を購入する人も増えてきます。

将来を考えると無駄な出費はできませんが、比較的裕福な暮らしをすることができるレベルです。

地域による生活レベルの違いは?

同じ年収1200万円でも住む場所によって生活レベルは大きく変わります。

やはり東京都心部に住めば家賃も高いですし、近場で外食するにも高級なお店が多くてお金がかかります。

一方地方や東京でも郊外の方に住めば家賃などの物価が安く、その分貯蓄に回したり他に使うことができるでしょう。

貯金レベルは?

年収1200万円の人たちの貯金の平均は月10万円〜20万円と言われています。

もちろん趣味の内容や、何にこだわるかによって出費と貯蓄の額は大きく変わってきますよね。

しかし、いずれにせよ最低でも1年で120万円以上は貯蓄できるわけですから、しっかりと続けられれば将来の不安は少ないでしょう。

住宅ローンや家賃の相場のレベルは?

年収1200万円の人の家賃平均は12万円〜13万円程度と言われています。

住宅を購入する人も多いので、ローンの支払いがある人もいるでしょう。

住宅ローンの平均借入金額は約3800万円程度ですが、借入可能金額は7000万円程度と言われています。

車は持てる?

車の所有は充分可能です。

BMWやベンツなどの外車も、ハイランクを狙わなければ購入できます。

特に独身であれば自由にお金を使えるので、所帯を持つ前に趣味にお金を投じるのも良いでしょう。

年収1200万円の人の割合は全体の何%?

厚生労働省の「国民生活基礎調査」や「賃金構造基本統計調査」を参考に計算すると、年収1200万円の人の割合は全体の2.5%にあたります。

男女比や男女別で見る、年収1200万以上の人の割合

国税庁のデータでは、年収1200万円を稼ぐ人材は

  • 男性 4.8%
  • 女性 0.6%
  • 全体 2.9%

という結果が出ています。

これを見ると、男性の方が圧倒的に多いのが分かりますね!

女性は結婚や出産を機に退職したり働き方を変えたりする人が多いことから、この結果に繋がっていると言えるでしょう。

年代別に見る、年収1200万以上の人の割合

賃金構造基本統計調査では年収1200万円以上の割合は

  • 20代 0.0%
  • 30代 0.4%
  • 40代 1.3%
  • 50代 2.2%
  • 60代 1.2%

という結果が出ています。

20代30代では全体の1%にも満たないことが分かります。

出世を重ねた働き盛りの40代〜50代が1番多いという結果になっていますね。

年収1200万円以上の仕事にはどんなものがある?

年収1200万円以上稼げる仕事には、どのようなものがあるのでしょうか?

年収1200万円を稼げる業界例5選

年収1200万円を稼ぐ人はどのような業界で働いているのかを見てみましょう。

1.石油・石炭製品

平均年収は上昇傾向にある企業が多く、成長率が高いことが分かります。

2.鉱業

鉱業業界で上場しているのは6社で、いずれも社員の平均年齢は40歳前後となっています。

3.海運業

同業種でも企業によって平均年収が上昇傾向のところと下降傾向のところがあるため、転職を考えるなら、その辺りも入念にチェックしましょう。

4.保険業

保険業は平均従業員数が多く競争も激しい世界ですが、結果を出せばしっかりとお給料に反映されます。

5.テレビ業界

テレビ局の上場企業数は16社ですが、上位10社は平均年収が1000万円を超えています。

年収1200万円を稼げる職種例10選

年収1200万円を稼ぐことができる職種にはどんなものがあるのか見ていきましょう。

1.医者

開業医や大学病院での勤務医は、年収1200万円以上の人が多いと言われています。

一人前になるまでにかなりの時間とお金を費やすことになるため、年収が高いのも納得です。

2.公認会計士

独立して会計事務所を開き、成功すれば年収は1200万円を超えるとも言われています。

3.パイロット

パイロットは年収が高く、平均年収がちょうど1200万円程度と言われています。

人の命を預かる仕事ですから、責任の重さを感じる職種ですね。

4.税理士

資格と実務経験が必要になる仕事です。

安定して仕事があるので、人気の職業と言われています。

確定申告の時期には繁忙期となり忙しさが倍増します。

5.弁護士

弁護士も税理士同様資格と実務経験が必要になる仕事です。

扱う問題によっては人の人生を大きく左右することになるため、心労の絶えない職種と言えるでしょう。

6.大学教授

年収はどこの大学か、また何を専門にしているかによってかなり差があるようです。

博士号の取得など膨大な労力と時間がかかるため、高年収なのも納得ですね。

7.国会議員

国会議員のお給料は国民の税金から支払われています。

国際的に見ても、日本の国会議員のお給料はかなり高い方だと言われています。

8.漁師

カニやマグロなどの遠泳漁業を個人で営んでいる人のほとんどが年収1000万円を超えると言われています。

9.外交官

外交官の中でも在外の人は諸々手当てが付くため、特にお給料が高いようです。

10.商社

売り上げや年齢にも左右されますが、大体30代を超えると年収1000万円超えの人が多くなってくるようです。

平均年収1200万円を超える会社例10選

平均年収1200万円を超える会社はどんな業種が多いのでしょうか?

いくつか会社の例を見てみましょう。

1.SRAホールディングス

社員数が極めて少ないのが特徴です。社員の年収は年々順調に上昇しています。

2.JXTGホールディングス

社員の勤続年数が長いのが特徴で、業界内の年収順位は1位です。

3.バンダイナムコホールディングス

業界の平均従業員数が1000人を超える中、バンダイナムコホールディングスは20名程度と極めて少ないのが分かります。

4.中部日本放送

ここ数年を遡ってみても年収は1200万円前後をキープしており、安定しています。

5.三菱地所

ここ数年は連続して年収が上昇傾向にあります。

6.ジャフコ

同業の上場企業と比べると、年収は倍近くになります。

7.スカパーJSATホールディングス

年収は上昇傾向で、前期比で見ると10万円程アップしています。

8.電通

サービス業界の中ではかなり年収が高く、社員数も平均の6倍〜7倍になります。

9.住友商事

年収は1200万円後半から1300万円代をキープしており、上昇傾向にあります。

10.RKB毎日ホールディングス

常に高い水準を維持してはいますが、近年はやや下降傾向にあります。

未経験からでも年収1200万円を超える仕事に転職はできる?

未経験からいきなり年収1200万円を得るのは到底無理です。

しかし企業の成長率が良く、自分自身も努力してスキルアップしていけば、将来的に年収1200万円を手に入れるのも不可能ではありません。

どのような業界が高年収なのか、どんなスキルがあれば出世できるのかを見極めて転職先を選択することが重要です。

年収1200万円を稼ぐために必要なことは?

資格や特殊な技術を持っていなければ、年収1200万円を稼ぎ出すのはかなり難しいでしょう。

企業が高いお給料を払ってでも働いてほしいと思われるようなスキルを身につけることが重要です。

今から年収1200万円を目指すなら、珍しい資格や人材が足りなくて困っている分野に焦点を当てて探してみると良いでしょう。

まとめ

年収1200万円を稼ぐ人がいかに少ないか、またどんな職種や企業に勤めている人が多いのかなどが分かりましたね!

将来年収1200万円を目指すなら今からしっかりリサーチをして必要な資格や経験を備えておきましょう!

最終更新日:2020年6月8日

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