世界トップクラスのガラスメーカーの年収やボーナス額!出世すると1000万円超え?その理由や採用の秘訣をご紹介
有価証券報告書によると、AGCの前取締役会長である石村 和彦氏の報酬額は約1億5600万円、代表取締役兼社長執行役員の島村 琢哉氏の報酬は約2億900万円でした。
上記以外の役員の報酬は、取締役が約3566万円、監査役が約1667万円です。
1億円を超える役員が2人もいることから、いかに高い報酬額であるかがうかがえます。
役員に支払われる報酬額は年々上昇傾向にあり、このまま業績が上がれば役員報酬も比例してアップすると考えられます。
AGCの競合他社には、日本板硝子やHOYAなどが挙げられます。
それぞれの平均年収は、日本板硝子が約793万円、HOYAが約787万円です。
競合他社とAGCの平均年収809万円を比較すると、同程度であることが分かります。
ガラス業界の年収自体はそこまで高くないですが、これらの企業は業界の中でずば抜けて高年収です。
特にAGCの年収は、業界トップに君臨しています。
AGCの年収は、ここ数年の平均年収が800万円を超える高い数値で安定しています。
こうした高い年収を支えているのは、世界トップシェアを誇る複数の製品たちです。
グループ全体で1兆円以上の高い売上高を誇るため、全体の年収も高くなっています。
更に、平均年齢が43.2歳と高いことも影響していると考えられるでしょう。
AGCは、世界トップを誇るガラス製品を数多く製造している企業です。
AGCが手がける主な事業は、ガラス製品の製造・販売です。
ガラス事業は、建築用ガラス分野と自動車用ガラス分野に分けられます。
建築用ガラス分野で製造しているのは、ビルや商業施設に向けたガラスです。
例えばショップのディスプレイガラスや学校などにも使われる防災安全ガラス、おしゃれな空間をつくりだすカラーガラスなどの製品が含まれています。
自動車用ガラス分野では、自動車用ガラスのほか、自動車用補修ガラス、輸送機器・産業車両用ガラスなどを製造しています。
世界の自動車の4台に1台がAGCのガラスを使用しているほど、そのシェアは広いです。
自動車のほかには、鉄道車両、トラム、バスなどのガラスも手がけています。
その他の事業では、電子事業、化学品事業、セラミック事業などを手がけています。
電子事業ではディスプレイ用ガラス、電子部材、先進機能ガラスなどを製造・販売。
TV、PC、スマホにも使用されるTFT液晶/有機EL用ガラス基板では、世界2位のシェアを誇ります。
化学品事業にはクロール・アルカリ、フッ素化学品、ガス・溶剤、ウレタン、ライフサイエンスなどの事業が含まれています。
その中でも、フッ素化学品事業の中の「フッ素樹脂」は、世界シェア1位の製品です。
セラミック事業では、ガラス分野、セメント分野、焼却炉分野、アルミ分野、その他工業炉に分けて、様々なビジネスを展開しています。
AGCの歴史について、年表形式でご紹介します。
1907年:兵庫県にて旭硝子(株)を創立
1909年:日本初となる板ガラスの工業生産を開始
1917年:ガラスの原料として使われる「ソーダ灰」の製造を開始
1944年:日本化成工業(株)と合併、三菱化成工業(株)に社名を変更
1950年:三菱化成工業(株)が分割されたため、旭硝子(株)として再発足、株式も上場
1954年:テレビに使用されるブラウン管ガラスを生産を開始
1956年:自動車用ガラス事業に進出、同年にインドに進出して現地で生産を開始する
1964年:フッ素化学品の生産を開始
1981年:ベルギーのグラバーベル社を買収し、欧州に進出
1988年:AFGインダーストリーズ社に資本参加し、アメリカでガラスの生産を開始
1996年:プラズマディスプレイ用ガラス基板の製造を開始
2000年:自動車フロントガラス用「低反射ガラス」「撥水ガラス」を開発(世界初)
2007年:グループブランドをAGCに統一
2009年:スマホ、タブレットPC向けガラスの生産を開始
2018年:社名を旭硝子(株)からAGC(株)に改称
AGCグループはAGCを含む子会社235社、関連会社44社から構成される企業グループです。
グループ全体で、ガラスの製造・販売を中心に手がけているほか、電子部材や化学品事業も行っています。
所属する企業は、AGCアメニテックやAGC硝子建材、AGCグラスプロダクツなどです。
独自の企業グループを形成していますが、三菱グループの一員にも含まれています。
※年表記については、各社の決算発表時点での最新情報を掲載するために、年度ではなく決算終了の年に表記を揃えてあります。従業員数推移なども「年度」表記になっていない限り同様です。
最終更新日:2024年1月1日
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