アイケア商品の国内シェア約40%!創業100年以上の大手製薬会社!気になる役員の報酬は1億円以上!?
2020年の有価証券報告書を見ると、代表取締役会長の山田邦雄氏の報酬は1億9200万円でした。
またその他の役員の報酬については、社内取締役11名に対して総額4億1900万円で1人あたり3809万円、社内監査役2名に対して総額3200万円で1人あたり1600万円が支給されていました。
業績も右肩上がりであることから、今後社内取締役や社内監査役の報酬も徐々に伸びていくと考えられます。
それぞれの年収を見てみると、ロート製薬は738万円、参天製薬は819万円、久光製薬は654万円でした。
現時点では久光製薬よりも年収は高いですが、参天製薬には若干及びませんでした。
しかし手掛けている事業の幅も広く、それぞれが好調であるため、今後年収はまだまだ上昇するでしょう。
ロート製薬の売り上げ及び経常利益を見ていくと、売り上げは2017年で895.6億円、2018年で968.8億円、2019年で1043.8億円でした。
また経常利益は2017年で128.2億円、2018年で148.4億円、2019年で151.9億円と、売り上げ・経常利益共に右肩上がりとなっています。
医薬品だけでなく、より身近なスキンケア用品やアイケア用品等多種多様な製品を開発・販売しているため収益源が多いと考えられます。
そのため、社員の年収にも反映され平均年収が高くなっているのでしょう。
ロート製薬では、ヘルス・ビューティー事業、食事業、再生医療事業を主に手掛けています。
それぞれの事業について詳しく見ていきましょう。
ヘルス・ビューティー事業では、アイケア・スキンケア・内服薬・検査薬等を扱っており、ロート製薬の主力事業とも言えます。
現時点の売り上げ構成比はアイケア関連は21%、スキンケア関連は64%、内服薬は12%となっています。
アイケア関連では国内市場シェア約40%を誇っており、圧倒的な地位を築き上げました。
売り上げの6割を占めているスキンケア関連商品も、今後更なる機能を兼ね揃えた製品の開発に取り組んでいくでしょう。
食事業では、サプリメント・飲料の製造販売と並行して循環型農業及びレストランを運営します。
現在農業として石垣島で「やえやまファーム」を、奈良県・宇陀市で「はじまり屋」をそれぞれ運営し、生産・加工・販売まで一貫して行っています。
「はじまり屋」ではにんじんジュースやたまねぎドレッシング等も販売し、農業の活性化に貢献。
またサプリメント等に関しても、生活習慣病等のリスクに対応できる製品の開発に取り組んでいるため、今後も更に新しい分野の製品を輩出していくと考えられます。
再生医療事業では「幹細胞」の研究に取り組んでいます。
これまでの研究から生み出した「細胞を扱う技術」「無菌製剤技術」の二つの技術を活用して、細胞の自動培養装置の開発や再生医療の取り組みに注力してきました。
また、スキンケア・アイケア・育毛等にもこれらの技術が応用されていることから、今後も最先端の技術があらゆる製品に活かさると考えられるでしょう。
その他にもロート製薬はグローバル事業にも携わっており、世界110ヵ国以上で製品の開発や販売を行っています。
現地では学校での無料眼科検診の実施や白内障手術用製品の無償提供等を行い医療にも貢献。
今後も国や地域ごとのニーズに合わせた製品を開発しあらゆる形で提供することで、多くの人をサポートしていくでしょう。
ここで、ロート製薬のこれまでの歴史を簡単に見ていきましょう。
1899 信天堂山田安民薬房が創業される
1909 点眼薬「ロート目薬」が発売される
1949 ロート製薬が設立される
1961 大阪証券取引市場第二部に上場する
1962 東京証券取引市場第二部に上場する
1987 点眼薬「アルガード」を発売する
1988 メンソレータム社を買収する
1995 コンタクトレンズ用剤市場に進出する
1999 創業100周年を迎える
2017 6月10日を「ロートの日」として制定する
ロートグループは、エムジーファーマ・クオリテックファーマ・北辰フーズ・やえやまファーム等、子会社59社及び関連会社14社から成り立つグループです。
アジア圏を中心にアメリカやヨーロッパにもグループ企業を保有し、医薬品や菓子・飲料等の製造販売を中心にそれぞれ事業を行っています。
※年表記については、各社の決算発表時点での最新情報を掲載するために、年度ではなく決算終了の年に表記を揃えてあります。従業員数推移なども「年度」表記になっていない限り同様です。
最終更新日:2024年1月1日
合わせてチェックされてる年収ランキング
同じエリア(大阪)の年収ランキング上位企業
同じ業界・業種(医薬品)の年収ランキング上位企業
表示準備中