海外売上高比率約60%!創業110年の歴史を持つ大手化学メーカー!世界シェアNo.1の製品も多数!?
2019年度の有価証券報告書を確認しましたが、報酬が1億円を超える役員の存在については記載がありませんでした。
その他の役員の報酬については、社内取締役6名に対して総額2億6900万円で1人あたり4483万円、社内監査役3名に対して総額6000万円で1人あたり2000万円が支給されていました。
このことから、取締役会長の中西義之氏の報酬は4483万円以上1億円未満であると推察できます。
新規事業に参入するため新製品の開発にも取り組んでいることから、今後役員の報酬が1億円を超える可能性は充分あると期待できるでしょう。
DICの競合として、大日精化工業や関西ペイントが挙げられます。
それぞれの年収を見ていくと、DICは768万円、大日精化工業は777万円、関西ペイントは827万円と現時点では競合には一歩及ばずでした。
しかし各事業で世界シェアトップの製品も展開していることから、今後年収が上がり競合を超える可能性があると考えられます。
DICの売り上げを確認すると、2017年で2320.5億円、2018年で2353.9億円、2019年で2198.5億円でした。
2019年にやや下降してしまったものの、常に2000億円以上を維持。
既存製品の売り上げを伸ばしながらも現代社会の問題の解決に貢献できる新製品を次々に開発しているため、安定した収益を確保することができ、社員にもその分還元できているのでしょう。
DICでは、パッケージング&グラフィック事業、カラー&ディスプレイ事業、ファンクショナルプロダクツ事業の三つを手掛けています。
それぞれの事業について詳しく見ていきましょう。
パッケージング&グラフィック事業では、プリンティングマテリアル・パッケージングマテリアルを展開しており、それぞれの主要な製品としては以下の通りです。
近年ではCO2排出量を従来のものよりも大幅にカットできる水性インキや、環境負荷を低減させたフィルム等、環境に配慮した製品を多数開発。
フードロス対策等にも着目しているため、今後も現代社会の問題を解決するための製品を数々開発していくと考えられます。
カラー&ディスプレイ事業では、カラーマテリアル・ディスプレイマテリアルを手掛けていて、それぞれで以下の製品を展開しています。
有機顔料に関しては世界シェアNo.1を誇り、世界のあらゆるところでDICの顔料が使用されています。
現在はディスプレイのカラーフィルタ用顔料をはじめとし、数多くの新製品の開発に注力しています。
ファンクショナルプロダクツ事業では、パフォーマンスマテリアル・コンポジットマテリアルの製品をそれぞれ展開しています。
ファンクショナルプロダクツ事業内でも、世界シェアNo.1をPPSコンパウンドで獲得。
エポキシ硬化剤や工業用粘着テープ等を中心に売り上げが伸びており、今後も需要は更に高まると考えられます。
上記の他にもDICでは現在エレクトロニクス・オートモーティブ・次世代パッケージング・ヘルスケアにおいて新規事業の創出に取り組んでいます。
近年では3Dプリンタ立体造形ができる「光造形用3Dプリンタ材料」を開発。
現時点では歯科用途をメインとしており、個人の歯科模型・補綴物等の原型・仮歯等の立体造形に活用されています。
今後また新たな製品を開発し、事業として活動範囲を徐々に広げていくと考えられます。
ここで、これまでのDICの歴史を見ていきましょう。
1908 川村インキ製造所が創業される
1912 社名を川村喜十郎商店に変更する
1915 無機顔料の製造に成功する
1925 有機顔料の生産を始める
1937 大日本インキ製造を設立する
1950 東京証券取引所に上場する
1961 大阪証券取引所・名古屋証券取引所にそれぞれ上場する
1962 社名を大日本インキ化学工業に変更する
2008 社名をDICに変更する、創業100周年を迎える
DICグループはオキシラン化学・キャストフィルムジャパン・KJケミカルズ・サンディック等子会社151社及び関連会社22社が属するグループです。
グループ会社では塩化ビニール用可塑剤・未延伸ポリオレフィンフィルム・合成樹脂・化学工業薬品等の製造販売をはじめとし、住宅内装部材の製造や不動産の売買、スポーツクラブの経営等を行っています。
※年表記については、各社の決算発表時点での最新情報を掲載するために、年度ではなく決算終了の年に表記を揃えてあります。従業員数推移なども「年度」表記になっていない限り同様です。
最終更新日:2024年1月1日
合わせてチェックされてる年収ランキング
同じエリア(東京)の年収ランキング上位企業
同じ業界・業種(化学)の年収ランキング上位企業
表示準備中