酸化チタンの国内シェアNo.1を誇る化学メーカー!年収の高さの理由とは?選考を通してアピールすべきことも解説!
2020年度の有価証券報告書を確認しましたが、報酬が1億円を超える役員は存在しないとのことでした。
またその他の役員の報酬については、社内取締役6名に対して総額1億7900万円で1人あたり2983万円、社内監査役2名に対して総額3600万円で1人あたり1800万円がそれぞれ支給されていました。
このことから、代表取締役会長の田中健一氏の報酬は2983万円以上1億円未満であると推測できます。
近年では新たな長期ビジョンとして「独創・加速・グローバル。化学の力で暮らしを変える。」を掲げ、事業ごとに方針や重点施策を策定。
コストの低減や製品の拡販等を念頭において事業を展開していく予定であるため、今後の業績及び役員の報酬の伸びしろに期待できます。
石原産業の競合会社として、日産化学や日本農薬等が挙げられます。
それぞれの年収を比較すると、石原産業は667万円、日産化学は796万円、日本農薬は714万円と、現時点では競合会社には及びませんでした。
しかし、2020年時点での酸化チタンのシェアは国内No.1を誇っており、現在は酸化チタン事業で培った技術力を応用して新たな機能性や付加価値の高い製品の開発に取り組んでいます。
今後実際に製品が世に輩出された暁には事業がどんどん拡大され業績も伸び、競合との差を縮めていく可能性があると考えられます。
直近3年間の石原産業の売り上げ・経常利益の推移を見ていきましょう。
売り上げは2017年で748.5億円、2018年で812.8億円、2019年で821.9億円でした。
また経常利益は2017年で53.2億円、2018年で78.8億円、2019年で91.2億円となっています。
2017年から2019年にかけて売り上げは約73.4億円、経常利益は約38億円それぞれ上昇しており、業績は好調であると言えます。
2020年にはアジアやヨーロッパで殺虫剤の販売数が伸びた他、電子部品用材料等の売り上げも増加したこと等が収益に繋がったと考えられます。
製品の拡販に努めるだけでなくコストの削減にも積極的に取り組んでいるため、その分社員に還元することができ、年収も高くなっていると推測できます。
石原産業グループは、石原バイオサイエンス、石原テクノ、富士チタン工業、石原エンジニアリングパートナーズ等の子会社25社・関連会社5社から成り立つグループです。
国内だけでなくアメリカや台湾等にも子会社を保有しており、グループ企業では農薬の販売や酸化チタン・電子材料等の製造販売、建設業等、あらゆる事業やサービスを手掛けています。
石原産業では現在、新卒採用・キャリア採用が行われています。
それぞれの募集要項を詳しく見ていきましょう。
新卒採用では現在、以下の部門にて募集を行っています。
各部門の主な業務内容と併せて見ていきましょう。
理系出身の方も、営業部門や管理・間接部門に応募することが可能であるとのことです。
上記の部門でも専門的な知識は充分活かすことができると考えられるので、希望する方はぜひ応募しましょう。
また新卒採用ページの「先輩の声」の項目では、社員の方のインタビュー記事を見ることが可能です。
業務ややりがいについて、一日の流れ、石原産業への入社の決め手について等も知ることができるので、しっかり読み込んでおくと入社後のイメージを掴みやすいかもしれません。
選考フローは、技術系・事務系とで以下の通りです。
過去に選考を受けた方の口コミを確認すると、技術部門面接では約5分間のプレゼンテーションを求められたとのこと。
ホワイトボードを用いて行うことになるので、予め自身の研究内容について分かりやすくまとめ友人や家族に見てもらいながら練習を重ねておくと本番でもあまり緊張せずに行えるでしょう。
実際に自身が発表を行っているところを動画で撮影して確認し、言い回しや立ち振る舞い等気になる点を修正していくのも良いかもしれません。
また質疑応答は約25分程時間が設けられているので、念入りに準備を行い想定できる質問に対してきちんと答えられるようにしておきましょう。
キャリア採用でも新卒採用と同様に、有機化学部門、無機化学部門、管理・間接部門、営業部門で募集を行っています。
それぞれの部門へ応募する上でどのような経験やスキルが必要になるか等については特に記載されていませんでしたが、「豊富な経験・知識を持ち、当社で活躍いただける人材を募集しています」との文言が記載されていたことから、実務経験は必須で即戦力を求めていると考えられます。
キャリア採用の募集要項最下部から採用に関して問い合わせることができるので、応募を希望する方はその旨と併せて応募要件について訊ねるようにしましょう。
選考は、書類選考・面接等により行われます。
技術系の職種を希望する方は新卒採用と同じように自身の専門について深掘りされる可能性が高いので、「これまでにどのようなことについて勉強しどんなスキルを持っているか」「それらを活かし前職でどう活躍してきたか」「石原産業にどのように貢献することができるか」等についても話せるようにしておきましょう。
リクナビには石原産業では「私たちの目指す姿を理解し、共感され、その中で自分らしさを主張できる、また、前例や既成概念にとらわれない、自立型人材」を求めていると記載されており、キャリタス就活でも以下の三つが挙げられています。
また行動基準の一つとして「相互協力、相互理解により人権を尊重し、風通しのよい働きやすい職場をつくる」ということが掲げられています。
これらのことから石原産業では、自主性・独創性・創造力・協調性等を持ちグローバル志向であることが重視されると考えられます。
選考では「入社後どんなことに挑戦しどのように活躍したいか」「今後石原産業が世界的に活躍の場を広げていくためにはどうしたら良いか、そのためにどう貢献したいか」等、将来のビジョンもきちんと持った上で選考に臨むと良いでしょう。
※年表記については、各社の決算発表時点での最新情報を掲載するために、年度ではなく決算終了の年に表記を揃えてあります。従業員数推移なども「年度」表記になっていない限り同様です。
最終更新日:2024年1月1日
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