セイコーエプソンの年収【2024年最新版】(2ページ目)

面接では何を訊かれる?昇給するためには?気になる役員の年収も公開!


セイコーエプソンの社長や役員の年収

代表取締役社長の碓井 稔氏の年収は約1億900万円、その他の取締役の平均年収は約5450万円、監査役は約1650万円となっています。

従業員の平均年収を考えると、役員報酬はやや高めの印象を受けます。

最近ではミドル層の給与体系が改定されたため、多くの管理職の年収が下がったとの情報もあります。

従業員の高いモチベーションを維持するためには、良い方向に改定されるべきでしょう。

競合他社とセイコーエプソンの年収比較

セイコーエプソンの競合他社というと、キヤノンリコーなどが挙げられます。

最新の有価証券報告書によれば、キヤノンの平均年収は約760.6万円、リコーの平均年収は約818.1万円となっています。

セイコーエプソンの平均年収は約771.6万円ですので、リコーよりは少ないものの、同業種の中では平均的な年収であることが分かります。

セイコーエプソンの平均年収が高い理由

平均年収が高い理由には、業績の成長が大きく影響しています。

事業利益の約70%はプリンティングソリューションズ事業が占めており、特に「大容量インク搭載プリンター」の売れ行きが好調です。

世界約150カ国以上でも販売されており、累計販売台数は約3,000万台を突破しています。

また、事業利益の残りの20%はビジュアルコミュニケーション事業が占めており、2017年度には244億円と前年比の50%増を記録しています。

右肩上がりまでとはいきませんが、この2大事業がセイコーエプソンの高い業績を支えているのです。

他にも平均年齢43.6歳、勤続年数19.4年と従業員の定着率が安定していることも、平均年収を引き上げる要因になっていると考えられます。

セイコーエプソンの事業内容

セイコーエプソンは、電気機器業界に属する日本の大手企業です。

主な事業

プリンティングソリューションズ事業

オフィス向けのインクジェットプリンター・スキャナー・ページプリンター、機密情報を完全抹消した使用済みの紙から新たな紙を生成する世界初の乾式オフィス製紙機、家庭用のインクジェットプリンター、業務用のレシートプリンターや銀行窓口で使用される小切手処理・レシート発行を1台で行える「チェックスキャナー」などを製造・販売しています。

ビジュアルコミュニケーション事業

プロジェクターでは18年連続世界シェアNo.1を獲得しており、企業やライブ会場などで使用されるビジネスプロジェクター、家でも映画を楽しめるホーム向けプロジェクターなどを製造。

最近では、これまでにないリアルな視聴体験ができる「スマートグラス」を開発し、家庭での使用はもちろん工場や作業現場の業務を安全に行えるアイテムとして多くの企業に導入されています。

ウエアラブル機器事業

セイコーと言えば、世界でも人気の高い腕時計です。

最先端技術でアナログウオッチ「TRUME」、高精度・高品質なメカニカルウオッチ「ORIENT STAR/ORIENT」、バンド部分に美しいグラフィックを施したおしゃれな「Smart Canvas」などがあります。

ロボティクスソリューションズ事業

産業用ロボットの製造も行っており、9年連続世界シェアNo.1を獲得している「スカラロボット」は単純搬送作業を自動化します。

本体が腕のような形状をしており、その腕を折りたためる構造になっているため、省スペース化と効率的動作を実現した6軸ロボットの「Nシリーズ」、まるで人間のようなフォルムに対象物の位置・姿勢を認識し、手首に力覚センサーが搭載されている「自律型双腕ロボット」、半導体をテスト結果に基づいて分類する「ICテストハンドラー」などを製造しています。

マイクロデバイス事業

水晶の高精度・高安定を最大限に引き出し、スマートフォン・車載機器・インフラまで幅広い分野に用いられる「水晶デバイス」、産業機器・車載機器などに用いられる「マイクロコントローラー」「液晶ドライバー」などを提供しています。

その他の事業

その他には、電子部品などの原材料として使用される「微細合金粉末」、高い薄膜形成技術を活かしウオッチバンドの加飾などを行う表面処理加工や、基板メーキングを電子機器・半導体・自動車・医療などの幅広い分野に提供しています。

セイコーエプソンの歴史

セイコーエプソンの歴史についてご紹介します。

  • 1942年:セイコーエプソンの前身として(有)大和工業創立
  • 1961年:信州精器(株)(82年にエプソン(株)に社名変更)設立
  • 1968年:世界初のミニプリンタ「EP-101」を発売
  • 1983年:国内の販売会社としてエプソン販売(株)設立
  • 1992年:国内全事業所および関連会社の生産工程においてフロン全廃を達成。米国環境保護庁より「1992年成層圏オゾン層保護賞(企業賞)」を受賞
  • 2001年:全世界の主要68拠点で環境管理システムの国際規格ISO14001の認証取得完了
  • 2003年:米国電気電子技術者協会(IEEE)より電子産東京証券取引所第一部へ株式上場
  • 2009年:連結子会社オリエント時計(株)を完全子会社化
  • 2014年:K-Sun社(米)がエプソングループ傘下となる
  • 2017年:乾式オフィス製紙機「PaperLab」の開発が「第46回 日本産業技術大賞」内閣総理大臣賞を受賞
  • 2018年:世界初のクオーツ式腕時計「セイコー クオーツアストロン35SQ」が国立科学博物館「未来技術遺産」に登録

セイコーエプソンが属するセイコーエプソングループとは?

セイコーエプソングループとは、セイコーエプソンが中心核となるグループ企業のことです。

所属企業には、エプソン製品を販売するエプソン販売株式会社、エプソン情報機器関連製品の持込修理サービスを行うエプソンリペア、インターネット直販を行うエプソンダイレクトなどがあります。

※年表記については、各社の決算発表時点での最新情報を掲載するために、年度ではなく決算終了の年に表記を揃えてあります。従業員数推移なども「年度」表記になっていない限り同様です。

最終更新日:2024年1月1日

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