2030年の売上目標は1兆円!現在のボーナスはいくら?職種別・役職別の給与額や採用情報をまとめてご紹介!
有価証券報告書によると日立造船の役員の年収は、取締役が約3842万円、監査役が約2033万円、社外役員が約1020万円でした。
報酬額が1億円を超える役員の記載がなかったことから、取締役社長兼COOの三野 禎男氏の年収も1億円以内であることが分かります。
他の企業と比較すると、役員の報酬はあまり高いとは言えません。
ただし2030年の売上目標を1兆円に掲げており、実現に向け様々な取り組みも行っているため、順調に進めば役員報酬も上がると考えられます。
日立造船の競合他社には、三井E&Sホールディングスや住友重機械工業などが挙げられます。
それぞれの平均年収は三井E&Sホールディングスが約647万円、住友重機械工業が約785万円です。
競合他社と日立造船の平均年収672万円を比較すると、同程度もしくは少し低いことが分かります。
業界の中ではそこまで高い年収ではないものの、ここ数年の年収が670万円前後で推移していることから、比較的安定した収入が得られる企業だと言えます。
日立造船は国内外で幅広い事業を展開しており、現在最も力を入れているのは環境プラントです。
取引先は対国家にまで及ぶため、安定した経営を保つことができ、その結果社員への給料も高い水準で維持できています。
現在売上1兆円を目指して、海外企業のM&Aを積極的に行っているため、事業拡大と共に今後の年収アップにも期待が寄せられます。
日立グループから離脱し、造船事業も他社に譲渡した日立造船が現在行っている事業は、下記の通りです。
日立造船は環境・プラントを主な事業としています。
事業内容は、ごみ焼却発電・リサイクル施設、水・汚泥処理施設、エネルギーシステム(発電設備)、バイオマス利用システム、海水淡水化プラント等各種プラント、電力卸売などに携わるものです。
ごみからエネルギーをつくる、再生可能エネルギーを生産・活用する、海水から真水をつくるなど、環境に配慮した取り組みで、世界の抱えるエネルギー不足や水不足の問題に取り組んでいます。
ごみ焼却発電プラントでは、900件以上の焼却施設の建設に携わり、世界トップクラスのリーディングカンパニーとされています。
その他の事業では、機械や社会インフラ・防災の分野に携わっています。
舶用のディーゼルエンジン、スマートフォンや食品業界などの幅広い業界で使用される精密機器、次世代エネルギー資源を供給する装置などの製造を行っています。
東京ゲートブリッジや、自然災害から人々を守るための防潮堤建設、地下道を掘るためのシールド掘進機の製造まで幅広く手がけています。
上記以外にも、運輸・倉庫・港湾荷役に携わる事業も行っています。
日立造船の歴史を年表形式でご紹介します。
1881年:英国人のE.H.ハンター氏が大阪鉄工所を創立し、船の建造を始める
1924年:初のB&Wディーゼル搭載客船を建造
1934年:日本産業(株)が大阪鉄工所の全株式を取得し、社名を(株)大阪鉄工所と改称
1936年:株式が日本産業(株)から(株)日立製作所に譲渡され、経営系列下に入る
1943年:社名を日立造船(株)と改称
1948年:第二次世界大戦後に日立財閥が解体されたことで、全株式を一般に放出・公開
1949年:大阪・東京証券取引所に上場
1963年:海外向けダムゲートの完成
1964年:福井機械(株)を設立(現:(株)エイチアンドエフ)
1965年:日本初のデ・ロール式ごみ焼却施設が完成
1983年:世界最大径の泥水加圧シールド1号機が完成
1989年:全額出資子会社6社を吸収合併
2002年:造船事業をユニバーサル造船(株)に営業譲渡(現:ジャパン マリンユナイテッド(株))
2003年:アラブ首長国向け海水淡水化プラントを受注
2009年:全額出資子会社10社を吸収合併
2010年:ごみ焼却発電装置トップメーカーであるINOVA社を買収、ユニチカの環境事業の譲渡を受ける
2017年:海水淡水化プラント、産業用水処理システムを手がけるOsmoflo Holdings Pty Ltdを子会社化
2018年:Hitz先端情報技術センターの運用が開始する
Hitz日立造船グループは日立造船を中心として、連結子会社120社、持分法適用会社13社で構成されるグループです。
環境装置・プラントを中心に、機械装置、インフラ設備等の設計、製作、据付、販売、修理、保守・保全及び運営などの事業をグローバル展開しています。
※年表記については、各社の決算発表時点での最新情報を掲載するために、年度ではなく決算終了の年に表記を揃えてあります。従業員数推移なども「年度」表記になっていない限り同様です。
最終更新日:2024年1月1日
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