平均年収が高い理由とは?業績の好調さには事業シフトが影響していた?気になる役員の報酬も紹介!
代表取締役会長の別川 俊介氏と代表取締役社長の下村 真司氏の年収は公開されていませんが、その他の取締役の平均年収は約3500万円、監査役は約2300万円となっています。
会長や社長の役員報酬は1億円を超えていることが予想されますが、取締役の年収は機械業界の大手と比較しても低い印象を受けます。
住友重機械工業の競合他社というと、三菱重工業や川崎重工業、IHIなどが挙げられます。
最新の有価証券報告書によれば、三菱重工業の平均年収は約848万円、川崎重工業の平均年収は約707.7万円、IHIの平均年収は約762.7万円となっています。
住友重機械工業の平均年収は約785.4万円ですので、三菱重工業寄りは少ないものの、競合企業の中では高い平均年収と言えます。
平均年収が高い理由には、他企業に先駆けて重工業から中量産品へメイン事業をシフトしたことが大きく影響しています。
船舶事業や重機械は景気に左右されやすいため、変減速機や射出成形機などの中量産品に重きを置くことで売上高の安定を実現しているのです。
また、その他に手当の充実さも年収に影響している考えられ、住宅手当は支給期間の上限を設けることなく、1ヶ月最大で家賃の65%である独身45,000円、複身65,000円を支給。
育児を行う従業員には出生時30万円(出産祝金10万円も別途支給)、小学校入学時20万円、中・高校入学時10万円が支給されるなど、手当が非常に充実しています。
また、カフェテリアで使用できる年間付与ポイント(1ポイント=1.0円~1.5円) が53,000ポイント~131,000ポイント付与され、毎日の昼食代も軽減できます。
住友重機械工業は、機械業界に属する日本の大手企業です。
重機械だけでなく、機械・電気・制御の技術を活かした最先端医療関連機器の分野でも活躍しています。
「インバータ」やモータ回転数を最適なスピードに調節するための「変減速機」を主に製造しており、変減速機は国内シェアナンバーワンを誇ります。
産業用ロボットから工場の生産ラインまで、様々な現場で活躍しています。
プラスチック製品を製造する「射出成形機」、MRIなどの医療機器や半導体製造装置の分野で用いられる「極低温冷凍機」、「レーザー加工システム」「制御システム 装置」「精密鍛造品」などを製造しています。
主に油圧ショベルや道路機械を製造しており、「油圧ショベル」は建設機械で初めての省エネ大賞やグッドデザイン賞を受賞。
道路塗装の仕上げには欠かせない「アスファルトフィニッシャ」でも高い評価を得ています。
主にガンの診断・治療を行う装置や自動車部品の製造に用いられる「鍛造プレス」、港でコンテナなどを動かす「大型クレーン」、物流業向けの「搬送設備」などを製造しており、中でも港湾で荷揚げに使用される「連続式アンローダ」は国内トップクラスのシェアを誇ります。
「中型オイルタンカー」の製造に特化させることで、設計や生産の効率化に成功。
製品の差別化を図ると共に、住友重機械工業と言えば「中型オイルタンカー」と言われるまでに成長しました。
その他の事業としては、環境・プラント事業として自家発電設備、産業用廃棄物処理設備、大気汚染防止設備、水処理装置などを製造しています。
中でもバイオマスなど様々な燃料に対応可能な「循環流動層ボイラ」は世界トップクラスのシェアをを誇ります。
また、上下水処理施設や工場向け排水処理設備では省エネ性能が評価され、国内外から高い信頼を得ています。
住友重機械工業の歴史についてご紹介します。
【住友機械】
【浦賀重工】
【住友重機械工業】
住友グループとは、三井住友銀行、住友化学らが中心核となるグループ企業のことです。
所属企業には、住友重機械工業の他に証券会社のSMBC日興証券、ガラス・土石製品を製造・販売する日本板硝子、三井住友銀行などがあります。
※年表記については、各社の決算発表時点での最新情報を掲載するために、年度ではなく決算終了の年に表記を揃えてあります。従業員数推移なども「年度」表記になっていない限り同様です。
最終更新日:2024年1月1日
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